第126話 娘達とキャンプ? (12)

 だから儂に擦り寄り甘える二人の頭やシルバーグレイの艶やかな髪──頬を優しく撫でてやったのだ。


 特に儂は、若い頃から娘が欲しいと思い。別れた女房にも『頼むから娘を産んでくれ~』と、何度も嘆願をしていたぐらいだから。若い頃の夢が、儂の第二の人生で叶ったのだから本当に、心から嬉しくて仕方がないのと。儂は心の底から娘二人が可愛くて仕方がない。


 それこそもう既に儂は? 未だ幼さも残る娘二人を見て──。既に嫁に出したくないと思うぐらい可愛くて仕方がない。


 だからさくらの奴が口に出した。自分自身は嫁にいかないで生涯かけ、老いていく父親の介護をしてやると言った案も悪くはないと思い始めるほど。儂は娘二人が可愛くて仕方がないで。


 儂に寄り添い甘えてくる娘二人を何度も優しく撫でてやった。


 でッ、少し時間(とき)が経てば、儂はあることに気がつき娘二人と、おチビな三銃士達に訊ねたのだよ。


 こんな感じでね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る