第124話 娘達とキャンプ? (10)
それも少女だと言っても、儂の娘二人の母親は、『あああ~。女神さま~』と。男なら誰でも声を大にして歓喜をあげたいくらいの美しいカマエルとダークエルフの美人妻から産まれた子達だから。傍から誰が見ても、『美しい~』し『可愛い~』と、声を漏らし。二人に寄り添い甘えられているおじさんの儂のことが羨ましいと思うぐらいの少女達だから。儂自身も『嫌だ~! 嫌だ~! 二人とも、儂から離れろ~!』と、声を大にして叫びながら不満を、ファザコン娘達二人に告げても。自身の心の中では嫌な気はしないのだが。
う~ん、それにしても、今も儂に擦り寄り、度が過ぎる程甘えるさくらの奴は、本当に恐ろしい妖女なのだと。儂自身は改めて思うのだよ。
だってさくらの能力に一つで、メス蜘蛛やカマキリのメスのように異性を自分の糧にして、体力や魔力を吸収する『バンパイヤレイジ』だけではなく。
その魔法スキルの発展形である魔法──。
そう? 儂がさくらの奴から受けた技──。相手の能力や異性ならば、メス蜘蛛やカマキリのように、オスの子を自身のお腹に宿すことも可能な禁断魔法の技を使用することも可能みたいなのだ。
だから先程儂の寝室で起きた予期せぬ事故──!
それの責任を儂に取れと迫ってきたのだが。
儂が中々良い返事をしないので、さくらの奴は儂を食い、強引に責任をとれと迫ってきたので。儂は仕方なく折れたわけなのだが。
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