第123話 娘達とキャンプ? (9)
「フ、フフフ~。そう言うことです~。あなた~。だから~、今日からわらわもあなたの妃の一人~。ちゃんとわらわのことも可愛がり、愛してくださいね~。あなた~」と。
儂はさくらの説明を聞くと直ぐに。
「えぇえええ~! うそぉおおお~?」
と、声を大にして叫び──!
絶叫を上げる。
「ウソではありませんよ。お父様~。さくら姉さまは、冥界の女王(クイーン)と呼ばれる、すみれお母様すら持ちえない不思議な能力を多々持っているのですよ~」
さくらの奴の説明を聞き──。驚愕している儂に、もう一人の娘であるレイもさくらの話しはうそではないのだと教えてくれたのだ。
だから儂は、気落ちをした声色で。
「そ、そうなのか? レイ~?」
と、言葉を告げると。
「えええ~。そうですよ~。お父様~。まあ、未だ、さくらお姉さまの検査の方を、おこなっていないので。本当にさくらお姉様が妊娠をしているか? どうだか? までは、私自身にもわかりませんが? さくらお姉様が自身で身籠ったと告げたのだから。まず間違えはないとは思いますよ~? お父様~?」と。
父親の儂がこれほど気落ちをした様子でいるのに。我が家の娘二人の方は、余り気にした素振りもしていない。
だから儂は、二人の親の顔が見てみたい。
そして二人の親に対して、『お前のところはぁあああ~。娘にどう言う教育をしているのだ~? いい加減にしろ~!』と、荒々しく怒鳴り散らしてやるのだが。
でッ、その後は……。ついでに儂は、『おじさんを舐めるなよぉおおお~。 今頃の若い者わぁあああ!』と、思ったところで。二人のお姫さまは、儂の目に入れても痛くない。愛娘二人だったことを思い出して。『はぁ~』と、嘆息を漏らすだけに留まる。
だから今の儂の両脇には、両手に花……。
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