第106話 日本と異世界の違いに驚愕……。 (3)

 う~ん、でもなぁ~? 我が家の御姫さまは、儂の説明と諫めの言葉を納得してはくれない。


「だから先程からわらわが、お父様に告げてはいるではないですか~。何でわらわ達親子の恋愛または、結婚が犯罪行為になるのですかぁあああ~?」と。


 只父親の儂へと荒々しく怒号を放ちながら迫りくるのみで──。


 儂も娘のさくらがエリカ並みに恐ろしいから畏怖し、震え慄きなが後ずさりを始めるのだよ。ジリジリとね……。


 う~ん、でも、このまま自身の顔色を青ざめながら沈黙……。ジリジリと後退を続けるだけなら儂も不味いと思い。


「あのなぁ~。さくら~?」と、愛娘に声をかける。


「はぁ~。何が、『あのなぁ~』ですかお父様~。ちゃんとわらわに対しておこなった行為に対して責任をとってください~。それにわらわとお父様の恋愛が、日本で犯罪行為だと申すならば。お父様はもう既に、日本の法を犯して、重婚罪をしているではないですか?」


 う~ん、儂がさくらに諫めの言葉をかけても無駄だった。直ぐにこんな言葉を告げ。逆に父親の儂を諫めてきた重婚罪だと。


 う~ん、儂はさくらのこの言葉を聞き。今度はこんな言葉を告げるのだよ。


「あ、あのなぁ~。さくら~? 父さんが重婚罪だと言っているけれど。この世界は日本ではない世界だから、儂は罪に問われて逮捕されることはないのだよ。いいか? わかったか? さくら?」


 と告げる。

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