第104話 日本と異世界の違いに驚愕……。 (1)
「はぁあああ~! 今何と言ったぁあああ~? さくらぁああ~⁉」
「もう~。わらわの近くで、大きな声を出さないでくださいませ~。あ・な・た~」
「な、何が『あなた~』だぁ~? 儂は、さくらの実の父親だぞ~。可笑しな呼び名で儂を呼ぶな~。さくらは母さん達とは違うので、父親の儂のことを『あなた~』と、呼んではいかん! 日本では父と娘の結婚は犯罪になり、罰せられる行為だからぁあああ~。さくら~。わかったなぁあああ~?」
まあ、儂は、娘のさくらがつまらぬことを。夫の儂に……。
ではなくて。傍から儂等親子の様子を見ている者達は、本当に御免~。間違えた~。
う~ん、我が家の長女であるさくらの奴が、先程から父親の儂に対して、自分の今後の余生に対して責任をとるようにと迫ってくるから。
父親の儂は慌てふためきながら後退──。
それも年甲斐もなく、儂の真正面にある若い娘の顔を見て赤面──!
自身の照れ隠しと欲望心を誤魔化すために、娘のさくらへと何度も怒号と諫め言葉を吐いたのだが。
我が家の御姫さまは、父親の荒々しい諫めの言葉を聞いても全く気にはしない。
それどころか? 再度儂の顔と唇へと迫り重ね──。
儂が息もできない程貪り堪能迄する始末……。
だから儂もついついとさくらに合わせて、貪り堪能をする始末……ではない!
儂は慌てふためきながら、さくらの柔らかくて小さな唇から、自身の唇を離して──。
「さくらぁあああ~! お前がしていることは、法に触れる行為になるのだぞ。わかっているのかぁあああ~? さくらぁあああ~?」と。
儂は娘へと諫めの怒号を放ってやったのだ。父親らしくね。
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