第95話 日本ではない別の世界の朝……。 (1)

「チュン、チュン、チュン」


 ……ん? 朝の鳥の鳴き声──。


 う~ん、複数の鳥の声のようだから、さえずりなのかも知れない~?


 と、なると? 今この世界は、恋の季節なのかも知れない?


 う~ん、ならば、儂の第二の人生のように謳歌できればよいが?


 まあ、儂はそんなことを脳裏で思案をしながら、未だ自身の部屋……。


 儂の妻達が用意をしてくれたお城の中の一部屋のベッドの中で、未だ転寝をしている状態なのだ。


 う~ん、さて儂は、鳥のさえずりも聞いたので、ベッドの中から出て起きようか? それとも未だ昨晩の疲れが抜けないので、もう少し転寝をして疲れた儂の身体……。


 特に昨晩はひっきりなしに使用した、儂の腹部の下にある大事な聖剣の為にも。もう少し、自身の身体と聖剣を休めせて、体力、精力共々を回復する為に、休養を兼ねて儂は、もう少しベッドの中で身体を休めせた方がいいかも知れない?


 と、思うから。儂はもう少しベッドの中で転寝をすることに決めた。


〈ガシガシ……〉


〈ギィ~。ガシャン~〉


 ……ん? あれ? 儂の部屋の扉があいたようだが。一体誰が、儂の部屋へと入ってきたのだろうか?


 まあ、儂は、こんなことを思案しながら。それでも余り気にした素振りもみせないで、また深い眠りにつこうと目を閉じ始めた。


 だって気にしても仕方がないだろう?


 儂には昨日から新妻……ではないか。


 妻達と逢っていない期間も数年程あるが。それでも妻達とこの世界──。


 まあ、儂が以前プレイをしていたRPGのオンラインゲームの世界では、妻達と十年近く冒険をしていたから。今更妻達野ことを新妻と呼ぶのも可笑しいから、儂は普通に妻達と呼ぶ──。実際妻達にはもう既に、儂の子達を身籠り産んでいるので、尚更新妻さまと呼ぶのも可笑しいので控えることにする。


 まあ、そんな状態の儂なのだが、多分妻の内の誰かが、クローゼットの部屋にある自身の洋服を取り着替えにきたのか?


 う~ん、それか? 昨晩だけの夫婦の営みでは物足りないと思い。夫である儂の寝込みを襲いにきたのかも知れん?


 う~ん、でものぅ~? 先程も儂が脳裏で思った通りで、昨晩の妻達皆を荒々しく激しく、獣のように夫婦の営みをこなした儂だから、もう腹部の下にある聖剣の方は、朝でも余り元気がないのだよ。




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る