第84話 奥さま達との初デート? (23)

 だってこれが我が家の愛車の中とか、自宅の部屋の中だと。先程のセリカやエリカの二人ではないが、儂は男の性という奴を押さえきれなくなり。『ワンワン! ニャンニャン!』と、してしいそうになるところだったよ。


 まあ、それぐらい我が家の末の妻のあにゅーの奴は可愛いのだよ。


 ……ッて、儂の話しの方が少々ずれたようだから、話しを元に戻すことにするよ。


 まあ、とにかく儂とすみれ、セリカに対して嫉妬心から拗ねているあにゅーの奴に儂は手を差し伸べたのだよ。


「ほら~。あにゅー。儂の許へこい~。そして手を繋ごう~」と。


 傍から儂のことを凝視すれば、『良い歳をしたおじさんが若い娘と年甲斐もなく手を繋いで可笑しいのでは?』と、思われるかも知れないが。


 それでも儂は他人の目など気にしないで、末の妻のあにゅーへと手を差し伸べた。


 するとあにゅーの奴が儂に、「ど、どうしたの、お父ちゃん?」と、困惑をした表情で訊ねてきたのだ。


 だから儂はあにゅーの奴へと。


「いや~、ただ儂は、あにゅーと手を繋ぎたくなっただけだが。儂と手を繋ぐのは嫌なのか? あにゅー?」と。


 儂は自身へと、問いかけてきたあにゅーへと逆に問いかけてみたのだ。

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