第83話 奥さま達との初デート? (22)

 それも自分自身の言った言葉を棚上げにしながら儂等三人へと不満を漏らすのだよ。


 う~ん、でもさ、儂も若い妻のあにゅーの奴に、これ以上は憤慨しながら、荒々しく言葉を放つつもりはないのだ。


 だってあにゅーの奴が、一言も二言も多く余計な言葉……。


 儂等三人に不満な言葉を告げるのは多分?


 すみれとセリカの奴に嫉妬心をあらわにしているのだと思う?


 まあ、間違えなしに……。夫の勘という奴というか?


 長く生きている儂には妻であるあにゅーの奴の気持ちが何となくわかるから。


「あにゅ~?」と声をかけた。


「ん? 何~? お父ちゃん~?」


 儂の呼びかけに対して、妻のあにゅ~の奴は、不思議そうな顔で訊ねてきたのだよ。


 でッ、妻のその顔の表情……。


 特に、我が家の末の妻であるあにゅーは、ドワーフと呼ばれる物作りに長けた種族で、女性の場合は、大人になっても幼い少女の容姿のままでね。大変に可愛いのだ。


 それこそ? おじさんの心の奥底に眠り隠しているロリコン心を擽り、起こしてしまうほど可愛い少女なのだ。


 またそんな容姿のあにゅーの奴が、自身の頭を横へと傾きながら、不思議そうな顔と仕草をしてみろ。


 儂のロリコン変態パワーが炸裂して、耐え忍べなくなる。


 だから儂は、ここがショッピングモールの店内で良かったと心底思ったのだよ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る