第75話 奥さま達との初デート? (14)
でッ、エリカに続くようにセリカからも言葉が漏れてくる。
「やったぁ~。パパ~。大好き~」と。
セリカは、若妻らしい甘え声色で歓喜をあげて、儂へと抱きつき甘え、『チュチュ』と頬にキスをしてくれるのだよ。娘のレイが運転席側にいようともお構いなしにね。
「お母様達、御二人とお父様~?」
儂にまた妻達二人が甘え始めると娘のレイが声をかけてきたので。
「ああ~、ごめん、レイ~。そろそろショッピングモールへと買い物に行こうか~?」と。
儂は娘に謝罪をしながら言葉を返した。
「いいえ~。そんなに慌てなくてもよろしいですよ。お母様達御二人がお父様にキスをして甘えようが、わらわには関係ないことなで気にはしませんが。只他のお母様達や兄妹は呼ばなくてもよろしいのでようか~? また後で揉める原因になりませんかね~?」と。
我が家の長女さまが、こんなしっかりとした意見を儂とエリカとセリカの三人に告げてきた。
未だ娘は幼い少女なのに、意見を告げてきたので、父親の儂は感動──!
娘は何て賢い娘(こ)なのだと感動した。
だから儂はレイに、「そうか~、そうか~。そうだなぁ~? レイの言う通りだ。何て賢いのだレイは~」と、告げて。運転席に座るレイの頭を優しく撫でた。
まあ、『本当に可愛いわぁ~。まるで孫みたいだ~』と、儂自身が思うくらい可愛い。
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