「貴様ぁあああ～。何を考えているのだ～。何をぉおお～？」

　儂が我が家の愛車である、ハイエースの後部座席の扉を開けると。いきなりこんな怒号が儂へと吐かれたのだよ。

　でッ、その後は、儂の首元を掴まれて、車内へと強引に引きずり込まれ。そのまま儂の首に、誰かの二の腕が回ってきた──。

　ッて、誰の二の腕って、エリカの二の腕しかないだろうに。儂自身が可笑しなことを申して本当に吸いませんと。儂が傍から見ている皆さまに謝罪を告げる前に。気絶をしそうなぐらいの勢いでエリカは儂の首を絞めつけるのだが。

　まあ、気絶をするぐらいならいいのだが、儂自身は、他界をしなければいいと思う。

　う～ん、でも、儂自身は苦しいから。

「うう～、し、死ぬ……。助けてくれエリカ……。このままだと儂は、お前の二の腕と巨大な乳房に挟まれ圧死をしてしまう……。だからエリカ離してくれ……」

　儂はこんな感じで妻であるエリカに命乞いをしたのだ。

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