第68話 奥さま達との初デート? (7)

 儂がセリカに電話の相手は誰なのだ、訊ねようとしたら。いきなりセリカが電話の相手はエリカだと告げてきた。


 それもセリカがエリカのことを『エリカ姉さん』と呼んでいるのだよ。

 と、なると?


 セリカとエリカは姉妹ということになる。


 まあ、二人が姉妹になるということは、残りの二人の妻も姉妹になるのだろうな? と、思いながら。


「う、うん……。な、何かよくわからんが。エリカは儂にハイエースまで迎えにこいといっているからいこうと思うのだが、セリカはどうする? ついてくる? それとも、先買い物にいっているか?」


 と、訊ねてみた。


 するとセリカは「う~ん」と、自身の両腕を組み少し思案を始めると口を開き。


「一人で売り場にいってもセリカも面白くはないから。パパがエリカ姉さんを迎えにいくのをついていくよ」と。


 セリカは儂に笑みを浮かべながら告げてきたから「そうか~」と、言葉を返したよ。


「うん、じゃ、いこうか、パパ~」


 セリカは嬉しそうに儂に告げると。また、儂の腕に手を回し組んでくると。そのままショッピングモールの外へと向かう。我が家の愛車が停まっている店外の駐車場へとね。



 ◇◇◇◇◇


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る