第67話 奥さま達との初デート? (6)
儂が電話の向こうの女性の怒号を聞き終える、自身の脳内で色々なことを思案……。
一体この上から目線……。高飛車な口調の女性は誰だろう?
儂は自身の脳内でこんなことを思案していると。
「(誰が恐ろしい女性だ。失礼な……。お主の方が余程酷い男であろうに……。無抵抗な妾をウムも言わせず凌辱し種付けだけをして、そのまま放置……。妾達の前から消えたのだろうに……)」
電話の向こう側の彼女ではない……妻でした。
「(申し訳ございません……。奥さまの言う通りでございます……)」と。
儂は再度、どの奥さまかわからないが、再度謝罪を告げた。
儂等夫婦はセリカの時と一緒で、もう既に赤い糸……。
それも糸電話のように繋がっているから、儂の想いは、妻達に筒抜けなのだよ。
と、思っていると。
「(御方~! そうだと知っているなら、早く妾を迎えにこい御方……。車内で待っているから)」
「は、はい。わかりました。奥さま……。今から直ぐに迎えにいきますから。少々お待ちください」
儂は電話の向こう側の妻にこう告げると、慌ててスマートフォンの通話を切りセリカの方へと見詰め、電話の会話の内容を告げようとしたら。
「パパ~、今憤怒しながら、電話をかけてきたのは、エリカ姉さんでしょう?」
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