第70話 奥さま達との初デート? (9)
でもな、我が家の奥さまは、彼女の容姿の如く。
まあ、カマエルと呼ばれる羽の生えた戦女神さまであらせられる通りで。ファンタジー要素のある勇んだ甲冑を身に纏う奥さまは、儂の命乞いなど聞き入れてくれるわけもなく。
「あああ~、御方~。死にそうなら、とっととと死んでしまえ~。後でセリカ辺りを相手に腹上死をして他人に笑われるよりもよかろうに~」と。
夫の儂に対してこんな恐ろしい言葉……。
儂の元妻だった奴と同じような恐ろしい言葉を告げてくる。
だから流石に、エリカの儂への所業が余りにも荒々しいので。
「エリカ姉さん、そろそろ、パパの首に回している二の腕を離してやらないと。我が家のパパが本当に死んでしまうよ~」と。
セリカがエリカへと諫めの言葉を告げてくれたのだが。
「ハァ~、ハァ~。これぐらいの事で我が家の御方が死ぬと思うのかセリカ~?」
セリカの諫めの言葉を聞いても、儂の奥さまは、全く聞く耳持たずといった様子で、荒々しい息遣いを迄もしながら儂を昇天させようと、自身の二の腕と三の指……。
巨大な乳房を使用しながら苛めてくる。
だから聞く耳持たずの姉に対してセリカは、自身の頬を赤面しながら。「ま、まあ、そうかも知れないけれど……」と。力無い声色で姉のエリカへと告げる。
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