第62話 奥さま達との初デート? (1)

「お、おい? 大丈夫なのか? お前達?」


「ん? 大丈夫だよ。パパ~」


「ええ~、大丈夫ですよ。あなた~」


「うん、大丈夫だよ。おとうちゃん~。うちらはおとうちゃんと違って、お金持ちのお嬢さまだから~」


 まあ、あれだよ。若い奥さま達が、次から次へと湧いてきた。


『パル・ワールド』の世界からね。


 でッ、最終的にはこんな感じで四人へと増えたのだよ。


 う~ん、最初はね、セリカだけきたのだよ。儂が昔プレイをしていたインターネットのRPGゲーム『パル・ワールド』から。


 それでさ、二人で仲良く車内で、儂の男の性が抑えきれずに、『ニャンニャン』と、仲良くね。


 まあ、スッキリすると、車外から出て、何もなかったような顔をお互いがしながら店内──。


 そして買い物……ではないね?


 いきなり買い物カードを作るためにと担当のお姉さんがいるコーナーへと移動──!


 その最中に儂は何度も、「本当に払えるのか? セリカ?」と、恐る恐ると小さな声で『ボソボソ』と、儂は妻に訊ねた。


 すると「大丈夫だよ。パパ~。心配しないで。ちゃんと毎月支払いはするから~」と、何も気にした様子もなく平然と答えてきたのだ。


 う~ん、でも、小心な儂は、どうしても未だ気になるから。


「もしも払えなかったら、どうするのだ? セリカ?」


 と、訊ねた。


「ん? あああ~。その時は、セリカが身体で払うから大丈夫だよ~。パパ~。心配しないで~」


 すると儂の顎が『ガーン』と、言ってはずれそうなことをセリカの奴が告げてくるから。


「セリカ! いい加減しろ! 誰が儂以外の男に身体を委ねていいと言った! いい加減にしろ!」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る