第61話 異世界からの電話? (22)
ッて、セリカは儂の新妻さまではなく、もう数年以上も寄り添い。儂を待っていてくれた奥さまでした。
と、いうことで別の世界にいるセリカに儂はどうやって稼いだお金を送ればいいのやら? と、思いつつ。
「セリカ~? ケインの面倒を儂にみてくれと告げているが。儂はお前達がいるネットゲームの世界へと行くことができないからどうすればいい~?」
儂はこんな感じでセリカに訊ねてみた。
「う~ん、ちょっと待ってね~。パパ~。今直ぐ、『パル・ワールド』の世界へと、パパを召喚してもいいけれど。パパは今ちょうどショッピングモールにいるみたいだから。セリカは少しばかりショッピングモールで買い物がしたいから。その後でもいい~、パパ~? 召喚をするのは~?」
う~ん、何だか、よくわからないのだが?
セリカは儂が今いるショッピングモールで買い物がしたいから。ネットゲームの世界『パル・ワールド』へ召喚するのを少々待ってくれと告げてきたのが。
儂は、傍から見ている皆の知っての通りで。以前の家族から捨てられたばかりで、お金の持ち合わせの方が余りないのだが。一体どうしよう~?
と、儂が思っていると。
〈ボゥワ~ン!〉
何だか? 昭和臭い、洋画や特撮、アニメの魔法物シリーズみたいな現れシーンと音が鳴ったと思えばいきなり。
「そんなこと決まっているでしょう~、パパ~? カードよ~、カード~。ローンカードに決まっているじゃない~。このショッピングモールの買い物カードを作るから心配しないで~、パパ~」
流石エルフさまと思わせる高らかな歌声と共に、儂の想像通りの美しい女神な奥さまが現れたよ。
だから呆然というか?
儂は直ぐに自分の物だと主張する為に『ダキ~、シメ~。ギュッ~、ギュッ~』をしたのだ。
するとセリカは、「パパ~。強く抱き締め過ぎ~。痛いよ~、痛い~」と、儂に不満を漏らしてきたが。
儂は生セリカを凝視して、鼻息荒いし、男の性という奴が抑えきれないから人目も気にしないで、自身の愛車の中で、セリカの唇に自身の唇を重ね、荒々しく貪り堪能しながら。
儂はなんて幸せ者なのだと思った。
◇◇◇◇◇
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