第51話 異世界からの電話? (12)

 まあ、こんな甘い蜜のような声色で、スマートフォンの向こう側から囁かれると、おじさんである儂の脳は直ぐに、『クラクラ』と麻痺──。媚薬で酔いしれてしまい働きアリのようになってしまって。


「あぁ~い。おじちゃんはお金を用意しますから~。セリカちゃん~、おじちゃんを可愛がってください~」


 儂は甘え声色で、セリカちゃんにアマアマさせて欲しいと嘆願すると。直ぐ目の前にあるショッピングモールのATMコーナーに行って、リボ払いでキャッシング──。お金をおろすことになりそうなのだ。


 う~ん、でも、儂は良く思案をしてみると?


 今ローンカードって使用できたっけぇ~?


 と、思ってしまった。


 だって数日前に、新しいパソコンを購入しようと、大型家電量販店へといった時に、店員の兄ちゃんから。


「お客様は只今、カードの限度額の方が一杯のようです……」


 と、告げられたのだよ。


 だから儂は、女詐欺師のセリカちゃんに。


「あ、あの~、セリカちゃん~? おじちゃんね、良く考えると? 今カードローンが使用できないから。おじちゃん、お金の持ち合わせがないのだよ~。だから、どうしたらいいかな~? セリカちゃん~?」


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