第39話 儂は家族に捨てられちゃった (5)

 あ、ああ、どうしようか? 儂は女房……ではなくて。元妻に今別れようと告げられて……と、言うか? 強引に別れ話しを突きつけられて沈黙をしてしまった。


 う~ん、まさか~? まさか~の、大どんでん返しに儂は遭ってしった。


 う~ん、一体これから先、どうしたら良いのだろうか~? と、儂は思案をしても、困惑をすることしかできない。


 だって儂は、この歳になって映画やドラマ、恋愛主説などのように、妻に捨てられて別れるようになる主人公みたいになるとは夢にも思わなかった。


 だから儂はね、また涙が、チョチョ切れて噴出してきたのだ。


 それも滝のように大量に……。もうそれこそアニメの世界観みたいに、車内が洪水になりそうなぐらいの勢いで噴出──。


 そして儂の口から漏れる言葉は、「エ~ン! エ~ン! エンエンエン……」と、言った言葉しか出ないのだよ。


 う~ん、さてさて、これからの儂は、どのように生活をしたら良いのだろうか? 悩めば悩むほど、儂は気落ちをして困惑するしかない。


 う~ん、でも? 此度の事件は、儂が今迄、自身の好き放題をしてきたことの報いだから。


 儂は家族に捨てられても仕方がない気もする……。


 でもこの歳になって元女房も儂をいらないからと捨てるのは勘弁して欲しい……。


 せめて三十代後半か四十歳ぐらいまでで捨てて欲しかったと、不満と愚痴を漏らしたくなる。


 う~ん、でも、今更愚痴ばかり漏らしても仕方がないのだが、儂は今晩から帰る家も無く宿無しの身分になってしまった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る