第27話 昭和終わり世代の、貧乏人で坊ちゃん育ちの上、趣味多彩だった儂…… (23)
それに儂自身が小説を書いていると。今迄無学だった儂がね、何だか……。 そう? まるで違う世界の自分自身でいるような錯覚が多々するのだよ。ライトノベルの世界観のようにね……。
儂自身が転生をして別の人生を歩んでいる錯覚に多々陥り、先生になったような気がするのだよ。
儂自身は全く学歴もない無学なおじさんの筈なのに……。
まあ、そんな様子の儂だから、とにかく夢中で妄想しながら書きに書いたよ。
う~ん、後で考えると、書き始めでもあるから、あの頃の文章は本当に酷かった。自分自身で読んでみても全く意味が分からない話しが多かった。
だから本当に酷い内容の作品だったと、今でも思うことが多々ある。
まあ、そんな様子の儂だからインターネットの無料投稿サイトの観覧数の方も、本当に伸びなくてね。誰も見向きもしてくれない酷い作品ばかりだった。
う~ん、でもね、こんなおじさんになって新たに出来た第二の人生を歩むための夢だから。
それも遠い、幼い頃に儂が……。それこそ、儂の青春時代に流れた歌の詩……。『ガキの頃~、路地裏で見た~、夜空にきらめいた~、流れ星を見て~、誓った思いを忘れはしないぜ~』の通りで。
儂の幼少期の夢見た事への延長を、五十歳を過ぎての第二の人生から始めてみようと思う。
と、なると、儂は諦めずに頑張るしかないと思ったのだよ。出来れば幼少の頃にみた夢だから叶えてみたい気持ちがある。
だから儂は、ひたすら夢中になって書いて投稿をしたのだよ。何度も改修や修正をしながら、直しも沢山したのだ。少しでも色々な人達に見てもらえるようにと創意工夫をした。
まあ、とにかくこんな感じで儂は、数年書いた。自分自身にこの度は絶対に諦めるなと、自身を鼓舞しながら何度も言い聞かせ、心を奮い立たせながら頑張って書いた。
すると、少しずつではあるのだが、インターネットの投稿サイトの観覧数の方も、段々とだが増えてきた。
だから儂は、嬉しくて仕方がないから更に燃に燃えて書いたよ。物語と言う奴を。まあ、とにかく無学な儂なのだが、本当に良く頑張って書いたと自分自身を誉め称えたくなるぐらい頑張ったと思う。
う~ん、でも、独りで、こんなにも頑張っている儂に、ある日突然事件が起きたのだよ。それもとても悲しい出来事が……。
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