第25話 昭和終わり世代の、貧乏人で坊ちゃん育ちの上、趣味多彩だった儂…… (21)

 特に儂自身は、小学生の頃より、作文を書いても、いつも親に文才が無いと言われ続けてきた者の上に。短い期間ではあるが、高校での国語の授業の成績の方も二と言う奴でね、赤点をもらっても面倒だからと、夏休みの最初にある補修すら行かなかったぐらい国語の現代文が嫌いでね。


 それにさ、英語にしても。それこそ、儂らが若かりし頃に流行った歌の歌詞の中の言葉通りで、『知っているのはぁ~♪ I LOVE YOU~♪ だけぇ~♪』の、英語の単語ぐらいしか知らない、頭の弱い者なのだよ。


 でも、そんな儂なのだが、MMORPGの中に住む愛しい妻達との楽しかった日々を、何かしら形として残したい想いもある。


 だから他人に笑われようが気にしない。儂の第二の人生は小説家の先生を目指そうと心に決めた。


 そして儂のMMORPGの中に住む美しい女神様のような妻達に対しての邪な想いと楽しかった日々を妄想しながら、自身が書く話しの中に記載していこうと心に決めた。

 と、なると、儂はとにかく。自分なりに勉強をして努力をしてみようと心に決めた。

 だから丁度その頃流行りであったMMORPGの中の世界観を、ファンタジー風な作風にして書いてみることに決めて制作を始めたのだよ。先ずは、儂のようなオジサンを主人公にしてね。


 まあ、といかく、オジサンは年甲斐もなく夢中になった。 MMORPGの中に住む妖精種族の妻達をにして、異世界転生物のライトノベルという奴を……。


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