第14話 昭和終わり世代の、貧乏人で坊ちゃん育ちの上、趣味多彩だった儂…… (10)

 まあ、儂ら、白のハイソカーに乗っているメンバー達も、彼女らの甘くて妖艶……淑女のような焦らし声色に、脳内は完全に蕩けてしまって、もう雄としての性が押さえ切れないから。今度は車内から手を出し──。それこそ、押さえ切れない者などは箱乗り状態で、「お姉さん~。お姉さん~。早く~。早く~。こっちにおいで~」と、手招きをしながら急かし呼ぶのだよ。


 それも彼女達へと、自身が子供の頃に戻ったような、幼い甘え声色を使用しながら。彼女達の母性本能を擽るように甘えた声色で呼ぶのだよ。


 すると、彼女達から、「もう仕方がないね~。お兄さん達は~。本当に家まで送ってもらうだけだからね~」と、送りオオカミはダメだからと、儂らに通告しながら車内へと乗り込んで来るのだよ。


 まあ、基本は、お姉さん達、後部座席に並んで座ることが多いいが。中には助手席、後部座席と、お姉さん達が好みの者の横にすわることもある。まあ、走行中に意気投合して、途中停車──。


 まあ、そうなると、一夜限りの恋愛が成立、静かな湖畔の蔭から、男の女の甘い……。そして嬌声……。『いや~ん、バカ~。そこはダメよ~♪』と、声が多々漏れ響き渡る……と、言った昔話でした。


 まあ、とにかく、今の令和の時代はどうだか知らぬが? 女性と言うものは、強引な男性には弱いと思うから、ゆとり世代の男性陣は頑張らないといけないとおじさんは思うのだよ。

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