第13話 昭和終わり世代の、貧乏人で坊ちゃん育ちの上、趣味多彩だった儂…… (9)
まあ、とにかく彼女達は、妖艶な淑女のような笑みを浮かべ、盛りのついた雄と化している儂らを巧みな言葉を使用しながら、更に焦らすのだよ。こんな感じで。
「うぅ~ん、でも、帰りが遅くなるし~、親に怒られるよ~」
まあ、こんな感じで、あの当時流行りでもあったブリッ娘ぶりを駆使しながら可愛い……そして甘い妖艶な声を漏らし儂らの脳内を蕩けさせて桃源郷へと誘う。もうこうなると、儂らは尚更、盛りのついた雄だから、彼女達と仲欲なりたくて仕方がないから、「いいじゃ~、いいじゃ~。行こうや~、お姉さん~、ドライブ~。ドライブが終わったら直ぐに家まで送るけぇ~」と、言葉を告げる。
でッ、押して駄目なら引いてみな、ではないが。「じゃ、家まで送っていってあげるよ~。それなら、いいだろう~?」と、儂らも声をかけてみる。
「ふぅ~ん。本当に送るだけ~? お兄さん達~? 私らが、気が付いたら、家とは全然違う方向へと車が進んでいるのと違うの~?」
すると今度はこんな感じで、クスっと、妖艶に微小を漏らしながら儂らに対して、意味深に問いかけてくる。
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