前のエピソード――第14話昭和終わり世代の、貧乏人で坊ちゃん育ちの上、趣味多彩だった儂…… （10）

　まあ、少しばかり話しが飛んでしまったようだが。儂も八丁左周りデビューは、最初の頃は、先輩に連れていってもらった。ナンパ、口説き落とし担当で……。でッ、自分自身が免許を所得すると、白とパールカラーのツートン色のハ・イ・ソ・カーを購入して連れ達などと、あっちに行ったり、こっちに行ったりと。とにかく回りに回った八丁左回りに、海沿いの商工センターなどで、箱乗り行為などして、パトカーくれば慌てて退却──。西広島バイパスを飛ばて──。木材港のゼロヨン見学に、佐方のサービスエリアで知りあいなどいたら、そのまま、その場でウンコ座りをしながら、皆で雑談……。これがサタデーナイトならば、そのまま、知り合いや後輩などと、山口県岩国市玖珂にある山賊までドライブ……。

　まあ、これと言って何をするわけでもないのに、これが楽しくて仕方がなく、凝りに凝って、オタクになった。

　まあ、こんな、暴走行為やナンパなどは、儂が結婚するまでは続けたが。いざ儂自身は結婚をすると、あっさりと暴走行為やナンパする趣味は辞めてしまった。

　でッ、その後の人生は、女房一筋だった……。飲みに行くのや、ディスコ行くのも全部辞めて、女房一筋だったのに……。