第4話 前置き (4)
まあ、とにかく、傍から見ている者達が、羨むようなことが突如起きた儂なのだが。只今、五十歳を過ぎて、第二の人生を共に寄り添い歩いていく新妻様達に、独り言を呟きながら歩いているために行動が遅いから、早く自分達の許に来るようにと急かされている最中なのだよ。だから妻達に今謝罪を告げたから急遽──自身の歩くスピードを上げて、今から追いつこうと思う。
「あなたぁ~、早く~、きてぇ~、お願いだから~」
と、思っていると、我が家の筆頭妻であるすみれから、甘え声色で呼ばれたのだよ。
だから儂は心の中で、『う~ん、仕方がないの……。本当に可愛いやつめ……』と思いながら、「ああ、わかったよ。すみれ~。今直ぐ行くから待ってておくれ~」と告げ終えると。儂は遠目ではあるが、再度妻達のことを凝視──確認をした。
すると、夫である儂へと、手を振り手招きをしたりして、急かす姿が目に映るから。儂は更に自身の歩く速度を上げ、足早に追いつこうと進む……。
まあ、とにかく、妻達が憤怒するから、儂の話しは取り敢えず、ここまでにしておくよ。
でッ、残りの話しは、また後日するから、その時は皆さんお願いしますね。
と、言う事だから一度サヨナラだ。また会おう。
◇◇◇◇◇
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