第3話 前書き(3) (改修版)

 まあ、先程は、儂自身が大変に不幸な男だとさんざん愚痴を漏らしたのだが。実は儂は五十歳を過ぎて、第二の人生と言う奴を始めたのだよ。そ、それも、普通の女性ではないのだよ。今儂に優しい声をかけてきた女性ひとは……。


 う~ん、儂がね、第二の人生を共に歩もうとしているのは、普通の女性達と言うか。人種の女性ではないのだよ。儂がね、仕事がうまくいかずに、不満とストレスを抱え込んでいる時に、オンラインゲームの中で知り合い。儂の落ち込んだ心を包み癒してくれた女性達なのだよ。


 でッ、そんな彼女達が、何故だか、儂自身も良くはわからないのだが? そんなオンラインゲームの世界から飛び出して来て、鶴の恩返しや舌切りすずめ……。それこそ、花さか爺さん等の恩返しにかかわるような昔話ではないが。大事に育て、心から愛した儂へと、恩返しがしたいと女神さまとなり。妻や子供に捨てられ孤独になった儂の、冷たくなった心を温め、愛情を込めて。五十歳を過ぎた儂の第二の人生に寄り添い妻になり、上から下まで世話をし尽くしてくれると述べてくれたのだよ。

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