その40 わふにひくらにとその


 検索結果……和菓子


『和菓子大吾』さんの『爾比久良にいくら』という和菓子がヒット。卵黄と白餡を練り合わせた黄味羽二重時雨餡きみはぶたえしぐれあんで栗と餡子を包み込んだ、なんとも品の良いお菓子です(パッと見てレゴブロックだと思ったのは内緒)。

 昭和天皇さまが御訪米の際に御調製献上された、由緒正しい東京銘菓なんだとか。練馬区の本店をはじめ、高島屋さんなどの大型百貨店でも取り扱いされているそうです。おひとつ480円也。ビジネスシーンの手土産に最適です。


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 A案 社長室の戸棚

 現代社会にストレスは付き物だ。結局胡坐をかけるのは一流企業のトップだけで、我が社のような下請け中小では社長も東奔西走てんてこ舞いである。親会社からのノルマや圧力、部下現代っ子たちからの冷たい扱い、最近気になる頭頂部……全てが悩ましい。

 そんな私にもひとつの助けがあった。それは商談相手から貰える『甘味』。

 どうやら「あそこの社長は甘いものが好きらしい」と噂が出回っているようで、来る人来る人みんなが持ってくる。医者と秘書から「一日一種類まで」と釘を刺されたが、その分選ぶ楽しみが増えたので結果オーライだ。

 今日も頂いたお菓子を社長室の戸棚に仕舞いつつ、15時の友を選ぶ。


 B案 餅と給料日と空腹と

 いかん、金がない。今月は使いすぎた。飲み会にコンパにパーティーに……思い返すとほとんど酒だな。

 そんなことよりも、だ。金がなくても腹は減る。むしろ普段より『食えない』というイメージが強くて腹の虫が絶叫していらっしゃる。台所に何か残ってたかな……おっ、正月に買った餅の余りがあるじゃねーか!

 餅なら焼いても煮ても辛くしても甘くしても食える。給料日まではコイツの世話になるかな。


 C案 我が家に団子が居つきました

 自分の家にUFOが墜落したことはあるだろうか。私はある。というか昨日墜落した。

 中から降りてきたのは私が思い描いていた宇宙人とは全くの別物で、白くてもちもちしてて団子みたいな生き物だった。あとめっちゃ弱い。墜落に驚いた私の声にビビッたのか、すぐに腹を向けて『服従のポーズ』をとってくるぐらい弱い。

 お腹が空いてたみたいだから団子をあげたら懐かれてしまった。一応ウチはペット禁止じゃないけど……宇宙人はどうかなあ。



 以上、三本です。

 餅って正月は食べすぎちゃうのに絶対余りますよね。どうしてなんでしょう。

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