その12 とみひにと

 検索結果……己巳


 『つちのとみ』と読むそうです。こよみの名前ですね。

 分解するとつちのととなりまして、ややこしいつちのとくんは十干じっかんという、五行思想(物事の全ては火木土金水かもくどごんすいから成っているという、古代中国の自然の考え方。)をさらに陰陽で分けたもののひとつです(もう詳しくはウィキ○ディアとかで……)。巳はヘビ。十二支の一匹ですね。

 そんな己巳の日は、金運に関して吉日なんだとか。宝くじとか買いましょう。


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 A案 カレンダーで一時間遊ぶ!

 みなさまお手元にカレンダーはございますか? できれば、日めくりみたいな古いタイプのもの。

 よく見ると日付の周りに、なんだか色々書いてある。大安仏滅丙子甲申……まるで漢字の呪文のようです。

 ……この呪文、サラッと読めたらカッコよくないですか?

 なんだか難しそう? いえいえ、九々とほとんど変わりません!

 読み終わる頃には占い師気分! 小説のネタにも使えるかも! 実は日本史でも少し役立ちます!

 さあ、貴方もこよみの世界へ!


 B案 インスタント式神

 紙に書いたら念じてポン!

 蔵で偶然発見した本の通りにやってみると、紙が粘土みたいな白い人形に変わった。

 この本によるとウチは陰陽師の末裔で、半ニートの俺にもその血が流れていたらしい。

 たった三分しか動けないし結構へなちょこだけど、こいつら利用して俺のニートライフを充実させてやるぜ!

 まずはカップ麺のお湯を……って火傷した!? 早く水で冷やしてきなさい!


 C案 神様の書記官に選ばれました

 生前特に頑張った覚えもないんだが、俺は死後に神様たちの書記官に任命された。

 仕事は神様の話を聞いてまとめたり、連絡のために走らされたりで働き詰めの日々……アレ? 生きてた間とそんなに変わらないな。

 さらには神様ってだいたい自分勝手だから、最近心労でもう一度死ねるんじゃないかって思ってます。

 えっ、また弁財天さんが酔った勢いで琵琶振り回してるって!? あーもう、今行きまーす!



 以上、三本です。

 紹介文にストーリーって書いたし、図鑑物みたいなのは控えたほうが良いんですかね?

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