第12話 星の駄菓子屋ステラ800文字あらすじ版

 ひょんなことから巻き込まれた誘拐事件で『探偵』駄菓子屋すてらにバイク便で暗号を届けるようになった香苗。すてらの座敷の向こうには星屑の街が広がり、その中のバルには謎解きが大好きなお爺さん達が屯っていた。なんとか香苗も参加し誘拐場所を突き止めた事で財閥との関係を持つことになった香苗。しかし星屑の街とは、と尋ねると、すてらの店主トワが言う事には、流星の上にある街なのだと言う。いつか消えて光になることを願う人々の、街。

 季節によって姿を変えるトワやその妹のテル、バルの食事担当のメルクと親しくなっていく内に、星が消えるのを恐怖するようになる香苗。しかしそれは何百年も先になるかもしれない。だけど、と思いながらバイク便から大特取得に向けて勉強をしていた所で、テルが訪ねてくる。兄にメルクとのコンビ解消をさせられそうだ。トワ曰く、惑星であるメルクと星屑であるテルには絶対の別れがやってくると言う。それが見たくないから今のうちに遠ざけようと。勝手な言い分だ、泣き縋るテルにトワは勝てない。本音同士をぶつけあったのだからあとは本人たちの問題だ。香苗は一旦去る。

 大特の仮免で祖母のいる千葉までコンバインに乘りに行った香苗は、そこですてらを見付ける。勿論トワも。曰くあちこちに支店と視点があるらしい。なんじゃそりゃと思っている所に、財閥の当主が亡くなったとの知らせが入る。金色の金平糖を含ませるトワ。先代からの付き合いだったから、その夢を見られるように。すてらには沢山の金平糖が並べられ、だが香苗はピンク禁止だった。千葉でコンバインを繰りながら、悪戯に少しだけ袋に詰めてみる。食べてみると涙が出るほど甘く、それは愛の味だった。トワには怒られるが、奈苗も不毛な恋だと思っていただけに止められない。

 やがて時が過ぎ、香苗も星になる。とあるバルには見覚えのある少女が立って、お久しぶりですカナさんと言う。そうだここは。

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