二舐め

ここからは少し難しいことを求めて行きたい。

ソフトクリーム派舐め道を究めんとする我々は、

一人で舐めているという事を捨てなければならない。


仮に、周りに誰もいない、築30年木造アパート二階建ての一室にいたとしても、

常に、満員の東京ドーム、そのセカンドベース上にいる事を意識するのだ。


少し高尚に言い換えるとすれば、

5万人を超える大観衆を前に、

その舐め舐めを見せつける。というわけである。


しかし、その想定を失念してしまっている求道者が多いのも、

また事実である。

その数は、マンボウの卵よりも多いと言われている。


「一舐め」を思い出してほしい。

舌先で、可憐なソフトクリームの先端を、舐めとろうとした、その時、

君の視線はどこにあったか!?


おそらく、そんなことは覚えているまい。

目先の甘さに惑わされ、見られている事を忘れてしまっているに違いないのだから。


常に、周りに見られている事を意識して、且つ、舌先にも意識しなければならないのだ。

想定してほしい、右斜めに1カメ、中央に2カメ、左斜めに3カメを。

そして、1カメに向けて、上目遣いを意識して、舌先を伸ばしていくのだ。


そこまでを意識すれば、序盤は問題ないであろう。

まずは、この試合展開を意識してもらいたい。


つゞけ

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