第28話 最後の夏

 私はどんな小説を書こうかと少し考える。今日は雨が降っているので、雨から始まるストーリーにしよう、なんて考える。

 私は片頬に手を置くとコンビニの品物を買っていった。


 外に出て傘を差す。


 季節は夏だった。


 私の名前はステファニー・ミュート。風読高校の生徒である。


 私はある男子教師に恋をしている。


 その男子教師の名前は君島楽譜。


 そしてその教師は私以外の生徒と交際をしていた。


 その生徒の名前は腐野抹茶。

 死んだ瞳をした女の子。


 彼女は活発であるが、私はその瞳を見ていると彼女が生きているのか不安になる。

 

 私はイギリスからやってきた。

 研究室から離れて、遠い日本に。


 春休みが終わっても君島先生は私の担任になった。

 抹茶ちゃんも私と同じクラスである。

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