第2話 β0ωiε's'ßurf@çe 少年、心のナイフの曲面(局面))その不毛な無限。

ココは二次元、過程を飛ばし、結果だけを紡ぎ続ける。切断の表面、曲面の断面。流転輪廻のエンジンがメビウスの輪めいたその機構を超速で回転させ、時空を刈り取るその表面を撫でる。


サァ、ココは僕の時間だ。何と夢幻のテクノロジーを得た人類。でさえ!やはり肉体に依存している。人の形を保つイメージだけでさえ、バーチャル臓器を満たそうと、脳が無い肉体の飢餓をフィードバック、その残響に僕は耐えきれず痺れる肉体に精神をロールバック。

自己統一性を失わない為に置かれた汚れた鏡に映る自分に気づく。締まりがないねぇ。

焚火bonfireに入り浸る以外の僕は、この歯医者みたいな部屋で暮らしている。肌寒い、銀色のストーブに火をつける。もうじき石油は無くなるそうだ、何やらどこだかの偉い人が言っていた。ソイツは石油を掘った事があるんだろうか?

銀のカップにコーヒー、冷凍してある食パンをフライパンの上に放り投げて焼いた。ソレを銀のプレートに、神は細部に宿る。くだらない拘りが、くだらない世界で生きる足掛かりだよー。

さて、と。思案する、シアン化物は有毒。僕の自意識の様だ。思案化物 シアンのバケモノ。マァ誰も彼も、誰ソ彼ドキには自意識に苛まれながら、帰路につくものでしょう?

僕の今の帰るべき道筋は"彼女SHE"である。そしてその為には、路上の批評家であるコノ道筋を変えなければなら無い。

変えるべき道が帰るべき未知なんだなぁ。

アノ一瞬の一種テロの如き登場。乱反射し、屈折する鏡像、そしてはじまる偶像の宗教。

アァ君に会いたいよぅ。(((君の名は。)))

"SHE"の情報をデータベースに問う。氾濫する雑多な情報に辟易しながらも、僕は検索をやめられない。此処まで熱中できるモノなんてなかった。彼女のあの一瞬のポートレートとその匿名性が、僕らの世代におけるロックンロールである事は、とても痺れる。憧れる。

溢れかえるコンテンツに飽食の僕らが到達した、贅沢すぎる飢餓。ソレが呼び起こした"SHE"のムーヴメント、新浪漫さ。

焚火に群がる死霊遣ネクロマンサーだった僕を照らすストレイライト。その光で覚醒する夢見心地の僕のニューロン。

この曲がり角、この局面からはじまるニューロマンス。

僕の名前は、《ハルシナ》名前を書け名前を書け お前はまだ傍観者だ。抗議にもお道具箱にも世界を構築する論理回路にも記名して、長い独り言もココらで終わりに。辿るべき長い未知についての案内役をcallする。

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