ルシファー恋の予感!?

サキュバスと闘った時から半年ほど経ちジルは伸び悩んでいた。


ジルは1人部屋で途方に暮れていた


「くっそ!なんで3ヶ月前と丸々ステータス変わらねぇんだよ!俺は急がなきゃ行けねぇのに!なんで!なんで!」


「ジルー入るよー」


とルシファーが言い魔王6人が入ってきた。


「取り込み中にごめんね、あまりにも荒れてたからつい」


「ごめんごめん少しイラついちまった」


「ジル殿、恐らくそれは今までとんでもないスピードで力を付けてきた副作用だと思われる」


「そうじゃな、一年半前のお主のステータスから考えれば今のステータスは30倍ほどになった。それでも十分な結果だ。むしろ成長し過ぎなんじゃ。たしかにお主に我々と同じ強さになってくれとは、言ったがな、それならお主はもう達成しているではないか。身体強化を使えばお主はもう儂らとの強さは変わらぬ。十分じゃ」


「マモンダメだ。それじゃダメなんだ、それでは結局魔力量がそのままの900万弱になってそこが弱点になっちまうんだ。おれは、俺は」


するとサキュバスが左頬を叩いた


「何をバカな事言ってんのよ。ジル、あなたはこれだけ急な成長を出来たの。ということはこれから先その弱点を克服する戦い方を見につければ良いの、なにも思い詰めないの。まだ17の坊やが強がるんじゃないの。」


すると今度は肩を優しくぽんぽんと叩きながらベルゼブブが言った


「おめぇには戦争とういう辛いものを目の前にして無理させちまったな。ごめんな、大丈夫だ、お前はもう充分に強い。大丈夫だ。何たってお前には、俺達という最高の仲間が着いてるだろうが」


ジルは泣きながら、「ごめん」と「ありがとう」を繰り返していた。

ルシファーが抱きしめながら背中を優しく叩きながら言った


「ごめんねジル、辛かったよね。大丈夫もう気にしないで、魔王としての実力はもう十分だから、ジルはいつも無理しすぎだよ。ジルが優しいのに甘えてたね。たしかに私はジルのステータスを上げることは出来ないとは言ったけど、私たちを頼らないで、とは思ってないよ。だからこれからは遠慮なく頼ってね。ジルが悩んでたのは前から知ってたけど、助けを求められるのを待ってた。ごめんね甘えてた。これからはさジルが無理してると思ったら、私から助けに行くから。私はねみんなで協力してこのパーチェを明るい未来をもたらしたいんだ。だからこれから先ジルに頼る事も有る。だからジルも私たちを頼って欲しい」


「ありがとう、ルシファー。今度からは助けを借りるよ。どうやら俺は何も見えてなかったね。これからはちゃんと頼るよ。」


「あらあらお二人さん、私たちの前でイチャイチャしないで欲しいわね」


「お似合いだな」


「私が魔界に来た時に比べたら大きくなりましたな姫」


「サタン様もお喜びじゃ」


「ふぁぁあ、遂にルシファーにも恋人が出来たねー」


「「そんなんじゃ無いってば!」」


ベルゼブブが大笑いしながら言った


「2人でハモってるじゃねぇか」


サキュバスも微笑みながら言った


「最近ジルがジルがって相談し来たり、ジルを影から見守ったり、ジルのために弁当作ったりしてるなとは思ってたけど、まさかね」


メデューサも笑いながら言った


「そんな事してたんだな。ルシファー様もやはり乙女ですね」


ベルフェゴールもニヤつきながら言った。


「乙女だねー」


「これこれ皆、からかうのもいい加減にしなさい。」


「あのね皆ね、恋人なんかじゃ無いから」


「そうだよ!ジルの言う通りだよ!もうホントにしょうがないんだから!」


「カッカッカッそれは姫様失礼した。どーれジルの目も覚めた事だし、みんなで温泉にでも行ってたまにはゆっくりしようや」


「それは名案じゃな、では明日の夜皆でグリッド火山の、名湯に行くとするか」


「グリッド火山は確か宿があったわよね?あそこはメデューサの領地だったかしら?」


「あぁ、ある筈だな。明日はそこに皆で泊まるとするか。1日ぐらいなら我々6人の側近を魔王城に、連れてきとけば大丈夫であろう。まぁ何かあれば国土の外周に貼られた結界が、反応する故問題ないであろうからな」


「じゃあ決まりだね!グリッド火山楽しみだー」


ジルとルシファーは思った。

(いやこの城の風呂めちゃくちゃでかいから温泉まで行かなくていいと思うんだけど・・・まぁ気にしたら負けか(ね))


━━━━━━━━━━━━━━


そして次の日の夕方魔王7人が集まった


メデューサがさぁさぁ、と言った表情で言った


「皆集まりましたね。では行きます

無属性魔法 テレポート」


7人はその場から消えグリッド火山の旅館の前に来ていた。実はこのグリッド火山の温泉はパーチェに居る者で知らない人は居ないほどの名湯なのだ


「中に入りましょ!」


サキュバスが、とても元気に言った。温泉が楽しみなのであろう

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