魔王会議
ありがとーウラトあとは勝手に入るから服だけお願いしてもいいかな?」
「ええ勿論でございます。それではごゆっくりどうぞ、あと本日夜9時に魔王様6人と、ジル様で会議をするそうなので頭にお入れ下さい」
「ありがと、あっそうだあとさ俺左腕折れたみたいだからさ取り敢えずギプスの、用意頼んでも良いかな?」
「はい、準備致します」
「じゃあ行ってくるねー」
といいジルは風呂へ向かった
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ジル風呂にて
「いやしっかし、この城は何でもでけぇな、風呂だけで300坪ぐらいあるぞ、まぁ大魔王が住んでる城だから仕方ないのか、さぁてさっさと上がって少し寝るかまだ夜飯までは5時間ぐらいあるし」
とジルは思い風呂にて20分程浸かり上がった
するとウラトが服を用意してくれて書き置きが有った
『お風呂から上がられましたら医務室までお越しください』
それを見てジルはウラトに、感謝しながら服を着て医務室へと向かった
医務室にて
「お風呂はいかがでしたか?」
「あぁ凄く疲れが取れた気がするよありがとう、じゃあギプス巻くの頼むね」
「はい」
するとウラトはギプスを巻いた
「よしこれで楽になったありがとう」
「いえいえお構いなく、本日は、8時に食事を10階で魔王様方と取ることになりその後会議をするようです」
「分かったじゃあそれまで部屋で休んでるよ」
「ごゆっくりおやすみ下さい」
「じゃあまた後で」
ジルは去っていった
「あの程度の骨折なら魔法で一瞬で治るけどなんか治してもらってない意味があるのかも知れないから取り敢えずあれでいいやー、まっメデューサ様がなんとかするでしょ」
ウラトの普段の口調は、このように普通の女の子である
それからしばらく経ち夕食前
ウラトがジルの部屋をノックし部屋に入る
「ジル様夕食のお時間です」
「分かった、今行くよ」
ジルはウラト共に大食堂へ向かった
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大食堂にて
既にルシファー、メデューサ以外の魔王は到着している模様だ。
既に料理は並べられており魔王以外は居なかった
ジルの事が目に入った瞬間ベルゼブブが言った
「よぉジルお前その腕どうしたよ」
「いやぁねケルベロスと戦って噛みつかれて折れてしまったんですよ」
「ケルベロスか、それ今日の招集の、件と関係あるのか?」
「いや俺はよく分からない、けどメデューサが招集したんだ」
「なるほどな、まぁあれだ男は傷を負って強くなるものよ、その傷は明日への布石と思っとけ」
「ふぁぁ珍しくベルゼブブがくさいこと言ってるね」
「全くそうね、あんなに普段猪突猛進なベルゼブブがこんな事言うの久しぶりだわ」
「ふぉっふぉっ良い事じゃ」
「お前らみんなして馬鹿にしやがって覚えとけよ」
ベルゼブブが息巻いてるのを気にもせずサキュバスは言った
「それはそうと坊やそれぐらいの傷なら魔法で治るわよ」
「えっ?本当ですか?」
「治るわよ、腕貸して」
ジルは左腕をサキュバスに差し出した。
サキュバスがギプスに指を当てると真っ二つにギプスが割れた。
「火回復魔法 癒しの炎龍」
するとジルの腕に火で作られた龍がまとわりつく様に現れ眩い光を放って消えた
「これで治療完了だ、今日中に痛みは引くと思うわ」
「ありがとうサキュバス、この借りはいつか返す」
「じゃあ今日の夜私のへy」
「はいそこまで」
ルシファーがその声とともにテレポートしてきた
「ちっタイミング悪いわよルシファー」
「あのねサキュバス、腕を治して上げることはとてもいい事だけどそのお礼にって言って無理矢理ジルを連れ込もうとしないの」
「ぐぬぬ」(ごもっともで何も言えないわ)
「さぁて、みんなメデューサは遅れるらしいから先に食べましょ」
すると皆そそくさと席につき手を合わせた
「「「「「「いただききます」」」」」」
「あっそうそうサキュバスとベルゼブブ今日はお酒ダメだからね」
「流石に会議の前には飲まんわ、終わったら皆でたらふく飲もうや」
「そうよルシファー私達をなんだと思ってるのよ」
と2人は笑いながら言った。
「それもそうだね、失礼したよ」(いや二人とも会議だろうがなんだろうがいつも飲むでしょが)
ベルフェゴールはそんな事には、目もくれずひたすら料理を食べている。
マモンはコーヒーを飲みながら時々つまむ程度だった。恐らく年の関係であろう
かれこれして1時間ぐらい経ち会議の時間になった
「さぁてそろそろ一旦終わりにするよ、料理はまだ結構残ってるから会議終わった後にメデューサにも食べてもらおうね、では隣の会議室に移ろうか」
6人は移動した
そこの部屋には円卓があり7つの椅子が有った
席順は左回りにルシファー、メデューサ、サキュバス、ジル、ベルゼブブ、マモン
だった
「メデューサのやつ遅いな、なにをしているんだ」
「調べ物をするとは言ってたからもしかしたら手間取っているのかもね」
「まぁ恐らく緊急の席を設けるぐらいだから恐らく大事な調べ物なのよゆっくり待ちましょうよ」
「あぁそれもそうだな」
と3人が会話をしている隣でいつもは眠そうにしているベルフェゴールが真剣な眼差しで言った
「所でさメデューサの調べ物ってもしかしてジル君の腕を折ったというケルベロスについて?」
「多分そうだね、詳しくは聞いていないから待つしかないね」
そのような会話を一同がしていて10分程たった頃メデューサが息を切らしながら入ってきた
「すまぬ待たせた」
「お疲れ様メデューサ、取り敢え座って落ち着いてよ、マモン水を取って上げて」
マモンはそそくさと水を取りに行きメデューサに水を渡した
「マモン様感謝します」
「なぁに気にするな、お主がそれほど慌てるとはよっぽどの事であろう、落ち着き次第ゆっくりと会議をしようではないか」
といいマモンは席に戻った
メデューサの息が落ち着きメデューサは話し出した
「まず今日あったことを簡潔に話す、今日ジル殿と━━━━━━━━━━━━━━」
と今日あった事を話した
サキュバスが険しい顔をして言った
「何個か気になる点が有るわねそれを調べていたのねメデューサ」
「えぇ、その結果担当直入に言うと恐らくその異形のケルベロスはハーデスが治めている南の国の偵察魔獣だ」
「何偵察魔獣じゃと!」
「そうです、そしてこの魔獣はハーデスの愛犬と思われます」
ベルゼブブが半ば慌てながら言った
「ちょっと待てよそれってつまり」
「あぁ戦争の前触れだ、恐らくハーデスは我々の国の兵士の質を見極めるために送ってきたのであろう」
ルシファーが冷静に言い放った
「となるとその結果兵士は壊滅的被害を受け南の国を調子付かしてしまったようだね」
「そうなります、そして恐らくケルベロスは生きております、何となくあの時少しですが空気が揺れましたので間違いないかと」
サキュバスも、それに続き言った
「それについては仕方ないわね、防ぎようが無いもの、それはそうとベルフェゴールあなた握り拳作ってわなわなと震えてるけど何か知っているの?」
「えっいや特には」
「怪しい」
「流石に隠し通さなさそうだね、ルシファー話してもいい?」
「いいと思う、それに何も隠してた訳じゃないしね、と言ってもあの頃私達は幼かったから所々見えてないところがあるからマモン代わりに説明してあげて」
「はいルシファー様、取り敢えずベルフェゴールよ、そなたは何も悪くない、故に落ち着いておれ」
「はいすいませんマモン様」
「サキュバス、ベルゼブブ、メデューサ、そしてジルお主らには決して隠していた訳では無い、ただ話すタイミングが無かっだ許して欲しい」
「何言ってんだよマモン今更怒らねぇよ、だが正直言って気になる教えて欲しい」
とベルゼブブが言うとほか3人も頷いた
「では話す、まず遡ること1500年前、まだメデューサが魔界に来る前そして南の国王ハーデス、西の国の王アザゼル、北の国の王ベリアルがこの国の魔王であった頃の話だ」
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