メデューサの本気
二人が帰ろうとしているとその後にはジルが粉々にしたはずのケルベロスが復活していた。
数秒前
ジル達のいる場所から相当離れたところにいる男が言った
「我が愛獣ともあろうものが散々なものだな、仕方がない我の力を貸そう」
この言葉と共にケルベロスにはとてつもない力が宿り復活した。
ジルたちはケルベロスの復活に数秒してから気づいた。
「なんで復活してんだよ俺の殺し方は完璧だったろうが」
「あぁ確かにジル殿の戦闘は完璧だった」
「ならなんで復活してんだよ、もう俺には力残ってねぇぞ!」
「何故復活したかは不明だ、安心しろここまで弟子が奮闘したのだ、後は私が始末する、少し離れたところでまっておれ」
ジルはケルベロスから遠ざかろうとしている時に、ケルベロスはそんなことには構わずジルに向かい超速で駆けて来た
(あっ俺死んだ、ルシファーメデューサごめん)
ジルはケルベロスが自分に向かい走って来ている時に死を確信した。
ケルベロスがジルに噛み付ついた。
「ふぅ流石に危なかったな、ジル殿私の魔法が間に合って良かったな」
「あれっ俺生きているなんで?」
ジルが目を開くとそこには透明な正方形の結界が貼られておりそれをケルベロスがかじっていた
「我が、無属性結界魔法
「助かったよメデューサありがとう、後は頼んだよ」(メデューサの結界無かったら死んでたな俺、うん死んでた)
「さぁて犬っころよ、私は我が弟子程悠長にはやらないぞ」
(いや俺一応素だと自分より強い魔物3分で倒したんだが)
「本来であれば怨みのある小僧から始末しようと思ったが仕方ない貴様からだ。我を犬っころだと?笑わせるな、あのお方より力を与えられし我は負けぬ」
「あのお方とは一体誰だ?」
「わざわざ敵に主人の名前を教えるやつがあるか!」
「そうかならばお前に利用価値はない安らかに眠れ。
メデューサが魔法を発動させるとそこにはとてつもなく大きい嵐が出現した。
「なんだこの魔力は!我はまた負けるのか、有り得ぬ有り得ぬ有り得ぬ」
「お前など私にしてみれば雑魚同然、潔く散れ」
ケルベロスはうむも言えずに嵐に巻き込まれて言った。ケルベロスが発したものと言えば痛々しい断末魔のみだ。
数十秒で断末魔は消えメデューサが魔法を解除するとそこにはケルベロスの姿はなかったため恐らく見えないほど小さいチリにでもなったのであろう。
「ジル殿待たせたな、では帰るとするか」(色々妙だな帰ったらルシファー様に報告するか)
「いや全然待ってないよ」(メデューサ強すぎる俺があんなに苦労した相手を)
二人はそんな会話をしながらメデューサの居城へとテレポートした。
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「おかえりなさいませメデューサ様」
ゾルべがテレポート先に待っていた。
「あぁケルベロスならジル殿が討伐した、皆に伝えておけ、それはそうと私は今からルシファー様に報告がある故魔王城へ行く、城は頼んだぞ」
「はっ!仰せのままに」(この小僧そんな力秘めてんのかよ)
「ではジル殿行くぞ」
「あっもう行くのね、じゃあゾルべ君敵は取ったってみんなに伝えてね」(なんか俺の功績になってるけど良いのか?)
二人はそう言いながら魔王城へテレポートしてった。
「あの異形のケルベロスを倒すとはあのジルというもの只者では無いな、名を覚えておこう」
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「ふぅやっと帰ってきた、そう言えばメデューサ、ケルベロス倒したの俺の功績にして良かったの?最後に倒したのメデューサじゃん」
「ん?そんなことはどちらでも良いことだ、それに1度は完全に倒したのだし良いのでは無いか?それはそうとジル殿ルシファー様の元に報告に行くぞ」
「ルシファーのところ?」
「あぁ」
二人はそんなことを話しながら城へと入っていった。
「おかえりなさいませメデューサ様」
使用人がやってきた。
「気にするな、ルシファー様はどこに居られる?」
「ルシファー様なら現在領地に居られる筈ですが」
「そうか、お主らに頼みがある、今日の夜9階の食堂にて宴を開きたい、準備を頼めるか?」
「ええ勿論です」
「ではそのように頼む、他の魔王の皆にも伝えておいてくれ」
「かしこまりました」
「ではジル殿私は宴まで自室に戻ってるゆえまた後でな」(少々調べ物をしなくてはな)
「りょうかーいまた後でねー」(部屋帰って風呂はいろ)
ジルはそんな事を思いながら8階まで歩いていった。
8階に着くとウラトがやってしまったという顔をしてジルの元へやってきた
「申し訳ございません、主の帰りに気付かないという大失態どうかお許しを」
「なぁにそんな事気にしないで良いよ、それよりお願いなんだけどさ任務で少し汚れたから風呂に入りたいんだけど良い?」
「はっ!直ぐにご準備させていただきます」
「ゆっくりで良いよ、俺は少し部屋で休むかは湧いたら呼んでね」
「しかと承りました」
「ありがとーじゃあ頼んだよー」
と言いジルは自室に入っていった
ジルは自室に入ると直ぐにベットに寝転んだ。
「疲れたー、てか腕折れてるけどどうすっかなすっかり忘れてた、後でウラトにギブス巻いてもらおう」
ジルはそんな事を思いながらベットで1ゴロゴロしていた。
しばらくするとウラトノックし部屋に入ってきた。
「失礼します、ジル様お風呂が湧きました」
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