ケルベロス討伐前編
その日の深夜メデューサが書斎にて書類整理をしていると1人の魔人がやってきた。
「メデューサ様夜更けに失礼致します、大至急ご報告が有って来ました」
「ご苦労、入って参れ」(こような夜更けに報告とはなんだ?)
魔人が部屋に入ってきた。
「それで報告とはなんだ?」
「はっ!、本日北の山岳地帯にてケルベロスが出現、しかしこのケルベロスがどうも異型らしく200名の兵からなる討伐隊を編成しケルベロスの所へ向かわせた所、死者5名重傷者195名という壊滅的な被害を受け帰還しました、ケルベロスの処置どうされますか?」
ここで言う北とはメデューサの納めている土地の北である。
まぁそもそもがメデューサの納めている土地自体北の国との国境地帯なのだが
「まてそのケルベロスの出現地、北の国との国境からどれぐらい離れている?」
メデューサほ最悪の場合を想定し兵士に問う
「北の国境から距離10数キロと言った所です。しかし北の国にこれといった不審な動きは見られません」
「そうかならば良い、ケルベロスに付いては私ともう1人が明日討伐に向かう」(ジル殿の魔法実践に丁度良いであろう)
「はっ!そのように手配致します」
「では今日はもう帰って良いぞ」
「ではまた明日、失礼します」
「あぁそれと皆に伝えよ、鍛え直しだとな」
「はっ!しかと伝えて置きます」(怖いよ絶対スパルタやん)
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翌日
ジルは何時もどうりの時間に起き朝食を摂り、身支度を済ませ、メデューサの部屋の前に来ていた。
「メデューサさん来たよー」
「入られよジル殿」
「おはよ、メデューサ今日は何するの?」
「今日はなケルベロス討伐に行くぞ、お主の魔法鍛錬に丁度良いと思ってな」
「ケルベロスね、分かった」
「では行くぞ」
とメデューサが言うと二人は城の地下に向かい歩いた、厳密に言うとジルはメデューサに付いて行っているだけなのだが。
「城の地下って何があるの?」
「そうかお主は知らないのか、城の地下にはなワープゲートが存在するのだ」
「ワープゲート?」(なんなんだろう)
「あぁ、この東の国はな地区を6つに分けそれを6人の魔王が統治しその丁度真ん中に魔王城があるという構図なのだ、現在は魔王が5人故にルシファー様が変わりに一地区統治されているがな、そして普段はそれぞれ領地に居るのだが夜は不足の事態に備え全員魔王城に居ることになって居るのだ、しかし、何かあった時に連絡先手段は必要だ、ということで各地区に繋がるワープゲートを城の地下に作って有るのだ」
因みに昨日の報告に来た魔人もここを通り来たのだ
「そうなんだね、初めて知ったよ」
そんなことを話している間に二人はメデューサの統治する地区のワープゲートの前まで来た。
「ではジル殿行くぞ」
二人はワープゲートに入って行った。
「メデューサ様お待ちしておりました。」(隣に居る男が昨日一緒に行くといっていた者か)
1人の魔人が迎えた。彼の名はゾルべ、メデューサのいない間、指揮を取っているメデューサの右腕だ。
「ご苦労、ゾルべでは昨日ケルベロスと対峙した者の所に連れてってくれ」
「はいではお連れします」
3人は城の西側にある医療塔にやってきた
「こちらが昨日討伐軍を率いてた者の部屋でございます」
「助かった、では戻って良いぞ」
「ではメデューサ様また」
といいゾルべは帰っていった。
メデューサは戸を開けた。
「メデューサ様面目有りませぬ」
「終わった事だ気にするでない、それと寝たままで良いぞ、今は回復に専念せよ」
メデューサは自分が居なかったばかりに直接命令を下せなかった事に少なからず責任を感じていた。
「お気遣い感謝します」
「では聞く、異形のケルベロスと対峙しどうで有った?」
「では、順を追って説明致します、まず私達がケルベロスと対峙するとなんと不思議なことにケルベロスが
「雑魚が、失せろ!」
と言ったのです。そしてその言葉が終わると私達の体は30秒ほど動かなくなったのです、この時物凄い殺気を浴び心の底から恐怖が湧きました、そして、体が動くようになった頃にはほぼ全員が致命傷を負っておりまだ体の動く数名で協力し転移魔法を発動し帰ってきた次第であります」
「そうか色々不可解で有るな、だがお主のその即座に撤退した判断はとても良い判断だった、恐らくその場で戦い続ければ全員死亡し私がこの情報を聞けることも無かったであろう、良くぞ無事で居てくれた、ケルベロスに付いては十分、理解した。もう休み回復に専念せよ。」(すまぬな私が不在だったばかりに)
「はっ!有り難き幸せ」
「ではジル殿行くぞ」
二人はメデューサの魔法でケルベロスの出現地付近にテレポートした。
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「ジル殿よ、恐らくだがこのケルベロスはお主に丁度良い試練となるであろう、故に私は一切助太刀せぬ故頑張りたまえ」
「いやいやいや200人が係で倒せなかったの俺一人で倒せる訳無いでしょ」
ジルは冷や汗を流している
「我が弟子なら出来るであろう」(女神族の潜在能力であればまぁどうにかなるであろう)
「分かったよやるよやれば良いんだろ」(弟子って言われても今日で三日目なんだが)
ジルは半ば諦め気味に言った
「それでよし我が弟子ならそうでなくては困る」
ジルは小声で言った
「何がこまるのさ」(まぁ死にそうになったら助けてくれるでしょ、多分・・・多分ね)
「おや何か言ったか?」
「イヤイヤナニモイッテナイデスヨオシショウサマ」
「そうか」(嘘が下手であるぞジル殿)
などと二人が話してるいるとケルベロスの前にやってきた。
ケルベロスは昼寝をしているようだ。
「ではジル殿頑張りたまえ」(この魔物異質すぎるな、今のジル殿であれば勝てるかどうかは五分五分と言ったところか)
といいメデューサは飛んでいってしまった。
「本当に俺一人でやるのね、こうなったら腹括るか、取り敢えずこいつのステータス見よ
ケルベロスの横に文字が浮かび上がった
「なんだこれ!!」
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