戦争勃発!?

「おいジル今は戦争中だぞ!ぼさっとするな!敵は確かに人だがそんな事気にしてたらこっちがやられるぞ!お前はもう魔王の1人なんだしっかりしろ!」


ジルは何が何だか分からなかったがそこは戦場であり今ジルに対して怒号を放ったのはベルゼブブである事はすぐに理解した。

しかし不可解な事が1つあるそれはジルは怒鳴られているジルを見ているのだ。

つまり自分の事を第3者視点で見ている事になる。簡単に言うと幽体離脱みたいなものだ


「すまないベルゼブブ、こっから一気に前線上げるぞ」


「それでよし、久しぶりに本気を出すぞ、一気に決めに行くぞジル、マモン」


「あぁ、お前の全力を見るのはいつぶりじゃろうな」


「総員ここから前線を押し上げるぞ、今が踏ん張り時だ!」


とジルが言うと、全軍声を挙げた


ベルゼブブが横目にマモンを見ながら言っている


「さぁてマモン何処から突破するか」


「うむ、あの陣の敷き方ならば左側を突破するのが定石じゃがこちらの布陣では厳しいなにか突破口となるものがあれば良いのだが、、、」


マモンは険しい顔で話している


ベルゼブブがニヤッとしながら言った

「だとよジル、決まりだな」


「勿論だ、さぁてマモン軍の指揮は任せたぞ、俺とベルゼブブで道を切り開きその道を全軍で進軍し相手の大将の首を取ってここの戦場を片付ける」


「お主達のからその言葉が出るのを待っていたぞ!任せたぞ!」


「「あぁ」」


「さぁてジルひと暴れすっぞ!

特殊スキル、四神宿し」


するとベルゼブブの四肢がそれぞれ赤青緑白の光を纏った。


「最初から使うのかよ、バテンなよ」


「誰に物を言ってんだよ、アホが」


二人は不気味な笑みを浮べながら会話をしている


「さーてじゃあ1発目いくよー、

光魔法ライトマジック千の刃」


するとジルの後ろに無数の光の剣が現れた


「貫突」


と言うと敵陣目掛け光速で飛んで行った。

敵の先鋒は避ける間は勿論防御する間ももなく貫かれて行った


「相変わらず恐ろしい魔力量だこって、ジル行くか」


「あぁ突っ込むぞ、

光魔法ライトマジック聖剣エクスカリバー

闇魔法ダークマジック妖刀村正」


ジルが魔法を発動するとそこには2つの太刀が現れた。

1つは神々しい光を放っている太刀、もう1つは禍々しい闇を纏った太刀

この2つを構えジルは敵陣に突っ込んで行った。


「お前もいきなり2本とはな、バテンなよ、さぁてとっとと片付けて上手い酒でも飲むかな」


といいベルゼブブも敵陣に突っ込んで行った


(いやいな俺いつの間にあんな魔法使えるようになったんだよ、てか今ここどこだよ)


そんな事をジルは思っているが他の者に伝わる訳もない。


「ふっ、流石じゃなあの二人、どーれこっちも行くかとするかのう、

無属性魔法 範囲テレポート」


すると今まで横に間延びしていた陣は二人が作った突破こうに向かい縦に伸びる陣に一気に様変わりしていた。


「者どもいまが好機じゃ二人に遅れを取らず敵将を撃て!」


アモンが大声で叫んだ。


「さぁてじいさんの作戦も上手く行き突破口を作れたな、ここからは敵を撹乱するぞ、ベルゼブブ」


「あぁ、俺は左に行く、今日は帰ったら酒飲み勝負するからなジル、後で!」


「あぁ、あとでな、さて右に進むか」


と二人は敵陣を縦横無尽に掛けていった


(俺めっちゃ強いやん)


━━━━━━━━━━━━━━


それから一刻程たち戦況が完全に自分達に傾いて来た頃


「おいジル、ここはもう良いぞ、あとは我々で片付ける、ルシファー様の所へ援軍を頼む、あそこは1人で受け持って居るはずだ」


「分かった、マモン頼んだぞ」


(いやいやちょまっ戦場ここだけじゃ無いの!?聞いてないんだが)


戦っている方のジルはそんな事はいざ知らずルシファーの居る戦場に向け飛んで行った。


━━━━━━━━━━━━━━

ルシファーの場所に到着するとそこにはルシファーが木にもたれ掛かりその周りに不気味な3人の影が有った


「ちっ私ともあろう者がすまんジルよ、私はここまでのようだ、国は頼んだぞ」


謎の影の1人がいった


「敵将総大将ルシファー、無様なものよのう、散れ」


そいつは持っていた刀をルシファーの、首に目掛けて振り下ろした。


「ルシファーーー!今行く!」(くっそ間に合わん、一か八かだ、頼む上手く行ってくれ)


「無属性魔法 テレポート」


ジルはそう叫びその場から消えた


ルシファーのほうに目をやるとそこには敵の刃からルシファーを守り片腕を落とした自分がいた。


(!!)




「ばっ!はぁはぁはぁ

なんだ夢か」


「大丈夫ですか、ジル様、ずっとうなされてる居ましたよ」


どうやらウラトは隣でずっと心配をしていたようだ


「あぁ心配しないてま良いよ、ちょっと変な夢を見ていただけだよ」


「そうでしたか、ルシファー様のお名前を叫ばれた時には本当に驚かされましたが、何事も無くよかったです」


「ありがとねウラト、さぁて風呂にでも入るか」


「今お風呂を沸かして来ますので少々お待ちくださいませ」


「頼んだよ」


(しっかしあの夢はなんだったんだろう夢にしては妙に細すぎるような、まぁ考えても仕方ないか)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る