個性しかない魔王達

ルシファーは会話が終わると魔法を発動させ城の前にテレポートした。


「さぁて帰ってきたね、確か今日は9階で歓迎会をやるはずだからそこまで歩いていこうか」


本当であればそこまでテレポートしたいのだがちゃんと城門から入らないと口うるさい部下から、のちのち怒られるのだ。ルシファー様の居場所分からないだろと、流石のルシファーも自分に非があると思っているのかこれには従っている。


するとそこにルシファーの部下達であろうか、大勢の魔人などが一斉に迎えた。


「ルシファー様おかえりなさいませ、9階にて宴の準備が整って居ります」


「あぁ、分かった、では皆持ち場に戻るのだ」


「はっ!」


といい一同は敬礼をし持ち場に戻って行った。


「しっかしこの城広いなルシファー」


「まぁな、この城は魔界が出来たころからあるそうだからな」


「へー歴史が深いんだねー」


と言うような事を二人は話ながら会場に向かった。


10分程たった後に会場に二人は着いた


「ここだな、さあ行くか」


「なんか緊張するな」


ルシファーが大きな両開きの扉を押し開けた。


「おぉルシファー様来られましたか。」


そこには背丈がジルより低く少し老いている魔人が居た。


「あぁマモンよご苦労だ、料理、酒などはもう出して有るか?」


「はい、先程出し終わりました。」


それを聞くとルシファーは大声で言った。


「皆、ご苦労で有った。これよりこの場は魔王のみ立ち入る空間とする、何か有ったら呼ぶ故部屋に戻り休養してて良いぞ」


するとその場に居た使用人たちが同時に言った。


「はっ!有り難き幸せ」


といい皆お辞儀をし会場から出ていった。


それからしばらくたった後ルシファーが言った


「よーし、やっと素になれるぞー、みんなー紹介するね、この子がジルだよ〜」


「これが噂のジルですか」(ジル君かー)(ジル様ですか)(これがジルか)(ふぁぁあこれがジル君ね)



「あっ忘れてた、ジルに皆を紹介しないとね。まずじゃあマモンから

マモンはさっきジル様ですか、って言ったおじいちゃん魔人だよ、マモンは東の国の軍師的な人で私に軍略、政治のなんたるかを教えてくれた人、お爺様の代から参謀なんだよ〜」


「ジル様どうぞよろしく」(聞いてた通り先代様にそっくりではないか、やはり○○○○○○○○○○○なのか)


「よろしくお願いします」(いや三代前からってあんた何歳よ、ていうか魔人族って寿命何歳なんだよほんとに)


「んでー次はさっきジル君かーって言ったそこにいる淫乱魔女金髪のロングで常に水着見たいな格好してるのがサキュバスだよ。

ああ見えて彼女は竜人族の元姫なんだよ、あぁ見えてね」


「もうルシファーったら、あぁ見えてとは失礼よ、それはそうとジル君宜しくね、後で部屋に遊びにおいで、いっぱい可愛がって、あ☆げ☆る☆」(サタンさまに似ていい男ね)

最後におまけでウィンクが飛んできた


するとルシファーがジルに耳打ちで、サキュバスのところ行くと危険だよと教えてくれた


「よろしくお願いします、部屋に行くのはまた今度にしますね。」(俺の本能が部屋に行くなって言ってる)


サキュバスはつまんねぇのーって顔をしている


「次はさっきジルか、って言ってた、そこのムキムキ狼男ね、名前はベルゼブブ、彼は武術スキルに特化した獣人族の狼種だね」


「よろしく頼むぜ、ジル」(懐かしい顔だな、丸で先代そのものじゃないか)


「よろしく頼みます」(やべっ口調移った)


「最後はそこに眠そうにしている魔人、名前はベルフェゴールだよ、あんな感じで普段はめんどくさがりやで眠たそうにしてるけど本気になるとめちゃくちゃ強い剣士だよ、私は彼から剣術習ったの。」


「ジル君よろしくねーふぁぁあ眠い」(なんか、見たことある顔だなーあっ!分かった、サタン様だ)


「よろしくね」(魔王達の中で1番親近感持てるね、うん、)


「メデューサはさっき会ってるからもういいね」


「だね」(しっかし魔王達って個性溢れまくりやな)


「じゃあ皆グラス持ってー乾杯するよー」


すると魔王達はグラスを、持ち出した


「待ってルシファー、俺酒飲んだ事無いんだけど」


「どっちでもいいよーお酒でも、ジュースでも」


「んー取り敢えず今日はジュースで」


「えージル君酒のもうよー」


「ジル酒飲まんとは男が腐るぞ」


「はい、二人とも酒を強要しないの、

マモーン、ジュースって何ある?」


「えぇーコーラとサイダーとカ○ピス、緑茶、様々なものが有りますよ、ジル様お好きなものをお申し下さい」


「んーじゃあコーラでお願いします」


「コーラねー分かったよー、一番近いのはベルゼブブか、ベルゼブブ取ってー」


「はいよ、ホイジル」

とベルゼブブは樽ごと渡した


「ありがとうございます。」(いやだからさなんで魔王ってこんなに何でもかんでも大きいのさ、テーブルの上の料理もえげつない量だし)


とジルは心なかで思いつつ樽口からコーラをコップに注いだ


「よーしこれで全員オッケーだねー、じゃあ皆グラス持って、

えージルの歓迎と国の更なる反映を、願いかんぱーい」


ルシファーの声に続き一同が言った

「「「「「「かんぱーい」」」」」」


「よしサキュバス飲み勝負するぞ」


「望むところよ、ベルゼブブ、」


すると二人は隣に有ったワイン樽に直接口を付け飲み始めた。


「はぁまた始まったよ、こうなったら誰も止められないんだよなー、ジルあの二人はほっといて良いよ、どうせ飽きてそのうち終わるから」


「分かった」


「ふぁぁあさーてお待ちかねの晩御飯だー」


するとベルフェゴールは驚くスピードで大量の、料理を、平らげて行った。


(いやあんなに眠そうにしてたのに飯はそんな食うのかよ)


「ったく相変わらず大飯食らいだな」


とメデューサが半ば呆れ気味に言った


まぁそんな事を言っているメデューサもジルからすれば有り得ない程食べているのだが


「ジルも遠慮せずにどんどん食べなー」


「うん食べるねー」


するとそこへマモンがやってきた


「ジル様もしや料理が口に合いませんか?」


ジルは苦笑いしながら答えた


「いやいやそんな事ないですよ、ただね僕からするとちょっと量が多いんですよ」


「ハハハ、そうでしたか、我々魔人族や長い事魔界に住んでる者はみなこうなっていくのですよ、ジル様も後3年もすればこうなりますよ」


「えっそうなの!?」(あんな量胃に納まる気がしないんだが)


「そうですよ、何かと魔界はエネルギー消費が多いですからね、まぁ慣れるまでは無理せずお食べ下さい」


「お気づかいありがとうございます」(マモンさん魔王達の中での1番の常識人かもな、まぁ歳のせいも有るだろうけど)


それから時が流れ宴が始まってから2時間程たった頃


「あぁもう勝負つかねぇじゃねぇか止めだ止め」


「そうね、なんかめんどくさくなって来たわね」


「あのねー二人ともさいい加減学習しようよ、昔から勝負して決着着いたことないでしょうに」


とルシファーが言うと二人とも痛いところを疲れたようで顔を更に紅く染めていた。


「まぁもういい時間だしお開きにしようか」


「そうですなみな酔いも回って来てる頃ですしね」


「ふぁぁあもう食べられないや」


「私もそろそろ眠たくなってきました。」


「じゃあ今日はここまでねー、皆お疲れー各自部屋に戻りなー」


「ではおやすみなさいルシファー様」


といいメデューサはテレポートして行った


「ではルシファー様お先に失礼します」


マモンもテレポートして行った


「僕も寝るねー」


ベルフェゴールといいベルフェゴールは歩いて行った


「私も寝るわねルシファー」


とサキュバスは体内にしまっていた翼を出し飛んで行った。


「ルシファーまたな」


ベルフェゴールも普通に歩いて行った


「じゃあルシファーおやすみ」


「うんまた明日ね」


ルシファーは自室にテレポートした。


「さぁて俺も寝よう、今日は疲れた」


ジルも自室へ向かい歩き自室に着くと部屋着見たいなものがかけてあったためそれに着替え寝た。

恐らくだがウラトが準備していたのであろう。


ジルはウラトに感謝しながら寝た

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る