ルシファーの過去
ジルが座ってしばらくするとルシファーが話し出した。
「どこから話そうかな、取り敢えずジルをなんで魔界に連れてきたか、から話そうかな」
「全然何でも聞くよ」
ルシファーは思いつめたような顔で喋り出した。
「単刀直入に言うとねジルには魔王になって貰おうと思ってるんだ」
ジルは何を言ってるんだ?と言うような感じであまり理解出来ないような感じてルシファーを見ている。
「昔からねこの魔界は魔王5人大魔王1人で納めるって決まってるんだ、昔からって言っても父様が4000年位前に決めた事だけど」
「いやだからってなんで俺が?」
「ジルはさ父様に凄く似てるんだよ、顔もだけど性格がさ特にね」
「俺がルシファーの父に似てる?」
「そう似てるの、父様はね弱いものに手を差し伸べ差別とかは絶対に許さない人だった、物凄く心優しかったんだ、それにね父様は盗みをされたりイタズラされるぐらいじゃ何も怒らないような人だったんだ、大魔王なのにだよ?凄いよね」
「器が大きいっていうかなんて言うか優しい人だね」
「そんな父様もね1つだけ許せない事が有ってね、自分の仲間が傷つけられること、これだけは何が有っても許さない人だったんだ、たとえ1番下っ端のスライムとかでもね」
「仲間思いの人だったんだね、でも俺にはまだそんな経験無いよルシファー?」
「これから有るんだよ、私の第六感がそうやって言ってるんだ」
「ルシファーの感は当たりそうだね、俺もルシファーの期待に応えられるように頑張らないとね、
ルシファー、一つ聞いていい?」
「何?全然良いよ」
「答えたくなかったら無視して良いからね、サタン様は今どうしてるの?」
「そうだったねジルは知らないんだもんね、あれはねジルが生まれる1年位前かな、私はいつも見たいに魔界を散歩してたんだ、そしたらさ南西北の連合軍が何の予兆も無く急に攻めてきたんだ、私は早馬をを出して全力で前線に立って部下達と共に連合軍を抑えてたんだ、そしたらね多分前線に居たから目に付いたのかな、三カ国の大魔王3人と同時に戦う事になっちゃってさ、流石の私もきつくて、体力が消耗していって、体力尽きかけた頃に父様達の援軍が、到着してねこれで吹き替えせる!って時に私の体力が丁度切れて閉まってね、それを見た大魔王3人がこれみよがしに私に向かって各々の最強のスキルを放って来たんだ、その瞬間に私はもう死んだって思ってたの、でもね数秒後目を開けるとそこには血だらけになって死にかけていた父様が居たんだ、父様はね私を守って戦死したんだ、その場はメデューサとか他の魔王達の奮闘によって撤退してくれたから戦争自体は終わったんだけどさ、私が無力なばっかりにさ、、、父様は死んだんだ」
ルシファーはジルから見えないようにボロボロと涙を流して居た。
ルシファーの話が終わるとジルは何も言わずに背後からルシファーを抱きしめた。
「ごめんなルシファー、思い出させちまって、ああやってメデューサ達の前では平気なように振舞ってるけど、今も本当は完全には振り切れて無いんだろ、これからは俺を頼ってな、頼られるようにうんと強くなるから、俺を拾ってくれてありがとう」
とジルはルシファーの耳元で囁いた
「ジルの馬鹿、そういうのは強くなってから言ってよ」
とルシファーは振り返り笑いながら言いジルに抱き着いた
「ったくツンデレかよ」
ジルは笑いながら言った
「イーだ、あっそうだ忘れてた、今日ねジルの歓迎会をみんなでやることになってるから速く城に戻らなくちゃだね」
「えっそうなの」
「うんみんなに準備させといたんだー」
「じゃあ行こうか、あっその前にジルに渡すものが有るんだ、ジル目を閉じて」
ジルは言われる通りに目を閉じた。
するとルシファーはジルの目に手を当てた。
しばらくするとルシファーが話し始めた
「よしこれで父様の眼の能力はジルに移ったね、父様は死ぬ直前に魔王の眼《サタンアイ》を私に授けたんだ、でもこれはわたしには扱いきれなかった、だからジルに託すよ。」
「ありがたく受け取るよ、ありがとうな」
「ううん、この能力はさつぎの魔王に渡すって決めてたんだ、だから気にしないで、多分ジルならコントロール出来るから、この眼はね完璧に使いこなせると少し先の未来が見えるようになるんだ、頑張ってね」
「うん頑張るよじゃあ帰ろうか、ルシファー」
「じゃあ行くよー」(大丈夫ジルなら絶対出来るよ、だって○○○○○○○○○なんだもん)
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