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 Aの作品も無事に期日までに出来上がり、僕が責任を持って編集長に提出した。編集長が各編集から提出されたテキストデータを整形して並べて、扉絵や表紙、裏表紙なんかのテキストデータと並び合わせて、あとは業者に提出して製本してもらうだけだ。二週間後には丁度学期が終わるのが遅い学部でも最後の授業を終えて、製本の打ち上げと称して飲みにいって僕らのサークルの前期の活動を終え夏の盛りを越える。


 飲み会は座卓の大部屋で行われて、くじで決められた席順も最初のニ十分くらいは役に立っていたけれど、そこからは各々立ち歩いて好きに移動していた。ぽつぽつと移動する人の流れができ始めた頃に、僕もタイミングを見計らってAの隣に行ってAに話しかけた。

「お疲れ様」

「お疲れ様です」

 Aはピーチウーロンをちびちびと飲んでいた。

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