小説好きが短歌を始めた

rainy

中国新聞　歌壇　道浦母都子選

4月17日

クリスタルガラスのような今日の空割れてガラスの破片が落ちた

　2016年末に短歌の投稿を始め、初めて採用になった短歌。嬉しかったなあ……！ちなみに私は全国紙の毎日新聞と地方紙の中国新聞に投稿しているけれど、中国新聞は投稿から採用までの期間が長いと思う。冬に詠んだ短歌が春に採用。約2か月後でした。

6月26日

はぶてとるあんたの口は蕾じゃね笑えばほらもう花が咲いとる

　中国新聞は地方紙なのに、そういえば方言の短歌が全然無いなあ……と思って広島弁の短歌を投稿してみたら、な、なんとこの月の歌壇賞を受賞……！！！　まさかまさか、この自分が詩歌で賞と名の付くものをもらえるとは……。

作品の出来栄え、というより方言を使ったのが良かったのかも。方言短歌は別に珍しくなくて、大阪弁の短歌とかよく見かけるけど、広島弁で試みる人が少ないんでしょうね……。「はぶてる」。いい言葉です。「怒っている」の意味だけど、それほどきつくなくて、本当に、花の蕾みたいに閉じた口をぷくっと膨らませている感じのニュアンスがあります。

11月14日

がっさりと両手に雑草握り締め我は地球と綱引きをする

12月4日

ぺろぺろと風舐めるように揺れる葉よ秋ってどんな味がしますか

いずれもトップに、道浦さんのコメント付きで掲載された！　ヤッター！

中国新聞には毎週のように投稿して昨年の成果が4首は寂しい。ま、初心者はこんなもんか。でも、新聞に掲載されるとかなりの数の人に読んでもらえると思うとやみつきになる。小説、ほんと、読んでもらえないから……。