第31話 『スターバト・マーテル』 ペルゴレージ
たった26年しか生きることを許されなかった、ペルゴレージ先生(1710~1736 イタリア(イエジという町のお生まれ))の、最後の作品と言われる傑作。
『悲しみの聖母』とはいえ、悲しまれているのは、ご本人かもしれないです。
この年齢で亡くなったにしては、20世紀前半に出たペルゴレージ全集には、148曲が収録されていたんだそうですが、その後の研究で、その五分の四は、偽物または、疑わしい作品だったと、手元の、クラウディオ・アバド様指揮によるCDの解説にはあります。(DG 国内盤 POCGー7137 解説は今谷和徳さま。詳しくは、そちらなど、どうぞ。)
これは、若くして亡くなったにしては、なかなか有名だったことを意味しているのでしょう。
やましんは、その偽物だった曲の作曲者さんがどういう方だったのか、どういう音楽なのか、かなり興味がありますが、なかなか、しろとが調べるのは大変かも。
この作品の素晴らしさは、なんといっても、その『歌謡性』に、まずはあるんじゃないかとおもいます。
300年近くも前のお歌にしては、ぐぐぐっと、ハートをまっすぐに撃つ調べなのです。
まあ、やはり、さすがは、お歌の国。
やましん、大昔、全財産はたいて新婚旅行に行った際、スイスだったかどこかのお山のリフトに乗っていたとき、前の方で大きな声で、ご機嫌にお歌を歌っているおじさんが、ありました。
後ろの方の方が「ああ、あれはイタリア人さんだよ!」とか言ったような。
父も、かつて仕事で当時の満州にいたことがあり、『イタリア人は本当に音楽好きなんだ、攻撃されて逃げる時も、命が危ないのに、『自分の楽器!楽器持って行く!』と言ってきかなかったんだ。』とか、本当かどうかわからない事を言っておりました。
でも、やましんも、宇宙人に攻撃されて逃げる時、フルート持って逃げるかもしれません。
楽器なら、自分の体がなんとか動けば、電気など不要ですし。
下手くそなフルートの音が命取りになる宇宙人さんで、やましんの音を聞いて、一目散に退散するかもしれません。
やましんが、地球を救うのだ!(ないない!)
全部で、12の曲からなり立ちます。
冒頭二重唱『悲しみに沈める聖母は涙にむせびて』から、もう、感動的なお歌が始まりまして、息切れすることなく、最後まで傑作が並びます。(ソロは、ソプラノとアルト)
ペルゴレージさまは、病気で、その前から、かなり体調が悪かったようであり、修道院にて療養しながら、作曲したのだそうであります。(病院じゃない・・・キリスト教社会では、修道女・修道士が、病人の介護などをしていたのだそうであります。)
きっと、苦しみながらの作曲だったのでありましょう。
ときに、『うるうる第6話』、ロッシーニ先生の『スターバト・マーテル』の初版が演奏されたのが、1833年といいますから、ここから、もう、約100年ほど後の事であります。
こちらも、宗教音楽にしては、『オペラ的すぎ!』 とも言われたようですが、やはりその『お歌』の魅力は、ペルゴレージさまからの伝統のようなものかもしれないです。
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