第22話 『組曲フロレスタン』 シベリウス
1889年に、病気見舞いをしてくれたお友達の、アドルフ・パウルさまに対するお礼として書いたという曲。(すっごい豪華なバラの花を持ってきてくれたとか)
一般向けには出版もされなかったので、シベ先生の作品の中でも、あまりお目に掛からなかった作品ですが、現在はCDで聴くことが出来ます。
音楽のお好きな方は、『フロレスタン』といえば、シューマン先生の『ダヴィッド同盟』(架空の団体)の構成員である、フロレスタンさんとオイゼビウスさんのことを思い浮かべるでしょうけれど、このお名前は、やはりそこから来ているようです。
実際、シューマン先生風の趣であり、『クライスレリアーナ』に触発されていると言う事で、シベ先生初期のロマンティックな作品で、あまりシベ先生的な音楽ではないと言えば、ないのですが、これがまた、とっても素敵なピアノ曲です。
全体は4つの小品から成り立っておりまして、そこにシベ先生ご自身の散文が書かれていたと言うことであります。
哀しい曲ではありませんが、なんだか、とっても懐かしい雰囲気の、涙がウルウルしてしまいそうな音楽。
ときにこの曲には、舘野泉さまのピアノ、岸田今日子さまによる語り付きという魅力的なCDがございました。(SACRAMBOW OVSL-00017)
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