第20話 『3つの間奏曲』 ブラームス

 ブラムス先生、最晩年の作品。


 作品番号は、117。


 1892年に創られたということ。


 亡くなったのは、1897年。


 でも、お生まれになったのは、1833年ですから、64年ほどしか生きていません。


 60歳くらいになると、なんとなく身辺整理的な行動もなさっていたような。


 この曲が作曲されたのは、だから60歳ちょっと前あたり。


 やましんは、とっくにそこは超えてます。


 そう思うと、相当に、哀しいです。


 もう、涙でいっぱいになって、あたりまえなくらいです。


 この第1曲なんて、本当に、どうしていいのか分からない位にですよ。


 ABA形式。


 Aでは、若い日の、ロマンスを思い出しているような、優しい、ちょっと悟りも見えるような雰囲気だけれど、中間部では、ふと思い至った死の恐怖が垣間見えるようです。


 第2曲では、ブラムス先生ご自身が、いささか、混乱気味かもしれない。


 第3曲のお終いの方では、もう、身体ごと、崩れてしまいそうです。


 最近は、定年は65歳に延長するのが、国の基本方針。


 実は、70歳にしたいと言う意図も、感じます。


 まあ、良い事ではあるんでしょうね。100年ちょっとで、この世は、大きく変わってきているわけなのです。


 やましんは、自分から舞台を降りてしまいましたけれども。


 一部の議員さまからは、生産性向上に寄与しないと叱られるでしょう。


 しかし、たとえ、寿命が200年になっても、来るものは来るわけで、そこは変わりません。


 だから、この曲の持つ不可抗力的な魅力も、変わらない、と、いうわけです。


 もう、心が、涙でいっぱいになる、すっごく魅力的な作品。







 



















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