第13話 『ナイチンゲール』 アリャビエフ

 シベリアに流されてしまったアリャビエフ先生(1787~1851)の悲嘆の歌。(賭博と殺人ということ。冤罪だったのではないか?という話もあり。)



 これも、涙なしには聞けない種類のものです。


 しかし、やましんのようなフルートをちょっとでもやる人には、フルートのオブリガートが入るところが、かなり興味の的となります。


 ナタリー・デセイさまの、管弦楽版のお歌が、実に素晴らしいのですが、フルートがあまり聞こえないのが残念な点。


 ドロシー・ドロウさまとピアノのルチア・ネグロさま、フルートのジュニラ・フォン・バールさまによるCDは、ピアノ伴奏版でその点ばっちり。


 ただ、このCDは、もう最近あまり流通していないような様子。


 内容は置いといても、これはきっと、日本人好みの音楽に違いありません。


 民族音楽風のきっぱりとした、一回聞いたら心に刻み込まれる伴奏と、切々とした、しかも非常に技巧的に歌い上げる女声と、そこをフォローするフルートが、絶妙な綾をなす名曲。


 まだ聞いていらっしゃらない方は、機会が来たら、ぜひどうぞ。



  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る