戦いの前に
「咲…!なぁ…、今大丈夫か……?」
翔は、息を切らしながら病室にやってきた。
「どうしたの?そんな息切らして。」
私は、慌てて書いていたもの翔にばれないようにしまった。
「今から屋上に行かないか?」
「え…?屋上?」
私は、首を傾げた。
どうしたんだろう…?
突然……。
「いいけど、屋上に何かあるの?」
翔は、病室のカーテンが閉まってるのを見て、悪戯気に微笑んだ。
「その様子じゃまだ、気づいてないな……。」
翔は、私の両手を引っ張りおんぶした。
「まぁ、とりあえず行こうぜ!」
そう言い、翔は屋上に向かって歩き出した。
翔なんだか嬉しそう…。
やっぱり…、あのことは黙ってよう……。
私は、小さな可能性に賭けようと誓ったのだから……。
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