この気持ちは

「はぁー……。やらかしてしまった。」


私は、家に帰ってから30分ずっと自分の部


屋で反省していた。


「翔の前で泣くなんて……。絶対変に思われ


た!!」


私は、クッションで自分の頭を叩いた。


「もー!明日から、どんな顔して会えばいい


んだろう……?」


プルルルルッ 


プルルルルッ


「!?」


私の携帯が鳴り出した。


「誰だろう?こんな時間に。」


私は、携帯を手に取ると翔からの電話だっ


た。

 

「え!?なんで!?」


私は、焦った。


でも、ここで出なかったらもっと変に思われ


るかも……!?


私は、電話に出た。


「も……もしもし?」


「あっ!咲、無事帰れたか?」


「まぁ、帰れだけど……。で、何の用?」


「いや。特に理由はないんだけど……。ちょ


っと気になってかけてみた。」


私は、その言葉を聞いてまた胸が苦しくなっ


た。


「なぁ……。前から思ってたんだけど、咲。


お前何か隠してることないか?」


「え……?べ……別に、大丈夫だよ!何よ急


に!」


「そうか?ならいいんだけど!なんか、あっ


たら言えよ!咲は、いつも顔に出るから


すぐ分かるんだよ!」


「え!?私、そんな顔に出てる!?」


「うっそでーす!」


私は、ふてくされた。


「何よ!そういうあんただって、照れると耳


まで真っ赤になるくせに!」


「わぁーーー!!コンプレックスを言うなぁ


ーーー!」


「ふふっ。」


私は、笑った。


「やっぱり、翔と話してるときが一番楽し


い……!」  


私は、つい声に出してしまった。


「あっ!そろそろ、寝なきゃ!ごめん、もう


切っても大丈夫?」


「あぁ!大丈夫だよ!おやすみ、咲。」


「うん!おやすみ、翔。」


そう言い、電話は終了した。


こんな、時間がずっと続けばいいのに……。


でも、そんな願い叶うわないこと知ってい


る……。


私は、布団にもぐり眠った。


でも、明日どんな日を迎えるかなんて私はそ


こまで、想像ができなかった……。

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