ボクの夢はどこいった?

神河巫女

第1話不思議な世界へようこそ

僕は、ある日得意なサッカーが出来なくなった。

どうやってシュートをしていたか、どうやってドリブルをするのか、分からなくなってしまった。

「僕は、夢が無くなった。」

俺は、肩を落とし絶望を味わっていた。

今日こそはできると思いながらもできない。

俺はもう、無理なんだ。

そんな、ある日俺は不思議な夢を見た。

「呪文を……唱え……て!ゆ……めさが……し。」

ハッ!

僕は、眠りから目が覚めた。

今のは、一体……。

あれは、確か……。

「夢探し?」

その時、辺りは光に包まれた。

僕は、目を思いっきりつぶり何が起きたのかよく分からなかった。

一体僕、どうなっちゃうんだろう?



目をそっと開けるとそこには、一人の女の子が立っていた。

「あの……ここどこですか?」

「あなたは、夢を無くした子?」

なぜそれを知ってる?

僕は、戸惑ってしまった。

「ここはね、夢を無くした子たちが集まる世界。ドリームワールドなの。」

「僕、夢をどうしても取り戻したい!どうしたら取り戻せるの?」

女の子は、ジッとこちらを見ている。

「いいわ!貴方、今サッカーをしてみなさい!」

「え!?それが、取り戻すのにどう繋がってるの?」

「いいから、ほら!」

すると、なにも無いところからボールが現れた。

「ほら、早く!」

「仕方ないな!」

僕は、リフティングをやってみせた。

でも、うまくはできない。 

「くそ!やっぱり駄目か!」

「すごいすごい!!」

「お世辞はやめて……。」

「ねぇ!今のどうやったの!?あたしにも教えて!」

その女の子の目は、曇のない瞳でキラキラ輝かせていた。

「え?まずこうやって……。」

「え?こう?」

すると、すぐに失敗した。

「……。悔しい………悔しい!!」

女の子は、叫び始めた。

「ちょ……!どうしたの!?」

「貴方は、失敗してもまた挑戦するじゃない!それって、夢を諦めていない。夢がちゃんとあるってことじゃない!」

女の子は、僕の方を見て言った。

「君は、大丈夫!きっと……、夢を叶えられるよ……。」

すると、僕はいつの間にか部屋にいた。

「あの子は一体……。」

いや、もうわかってる。

頑張るよ!

ずっと、走り続ける。

夢を現実にするまで!

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