第1話 狂ってる世界

 四年前、湊羅は恋人である鈴ノ木 凜(すずのき りん)と一緒にいた、凜の家でふたりは楽しそうにいつもと同じ賑やかな日々を過ごしていた。

 すると、玄関からノックする音が聞こえてきた、凜は玄関まで行き、普通の対応をした。

「どちら様でしょうか」

「私たちは日本の組織の武装団体の崔月 龍(さいづき とおる)です、鈴ノ木 凜さんはいますか?」

「それは私ですが、何のようでしょうか」

凜はそういいながら扉を開けた。

「凜さんには、すみませんがあなたは罪を犯しましたね」

「いいえ、私はなにもしてません」

「いいえ、したはずですよ、無抵抗の相手に魔力を使って殺しましたよね、ちゃんと証拠もありますので」

証拠とは監視カメラに映っていた凜だった。

「私は殺してなんかいません」

「言い訳を聞きに来たわけではないので、早く用を済ませて帰らせていただきます」

「用とはなんですか」

「あなたを殺すことですよ」

「どうして、嫌です!」

「私を恨むのではなく、恨むなら自分を恨むことですね」

そういって、崔月は凜の頭を魔力を使って弾き飛ばし、死亡を確認したあとにその場を去った。

 崔月が消えたあとに湊羅は凜が戻ってこないことを不思議に思い、玄関へ行くとそこには頭のない血に染まった凜の体があるだけだった。

「どうして、何があったていうんだよ、なぁ凜教えてくれ」

すると、凜の魂が湊羅の目の前に現れた。

「凜、凜なのか」

「私は凜の魂」

「なぁ、凜の身に何があったって言うんだよ」

「日本の組織の武装団体の崔月 龍って人が来て、私が人を殺したとか言い出して、あなたを殺しに来たって言って殺したの、私はここにいなくても湊羅の心のなかでいるからね」

「そんな勝手な話があって言い訳がない、日本の組織の武装団体の崔月ってやつだな、わかった、俺は全世界に向かって宣戦布告し、戦争を持ち掛ける」

「約束して、無理をしないって、命を大切にするって」

「あぁ、任せろ、凜の仇は絶対にとる」

湊羅は日本政府に戦争を持ち掛けることを決めたのだった。

「俺はこの狂った国を全て壊してやる、3ヶ月後だ、3ヶ月に政府に宣戦布告する」

そして、湊羅と日本政府との戦争までのカウントダウンが始まった。

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人生は異世界攻略 蒼々輪 @KugaYuuya

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