密室の鍵貸します/東川篤哉
すでに雑食ぶりが垣間見えるラインナップですが、主食はやはり推理ものです。本格と呼ばれる“ザ・推理小説”も好きなのですが、お気に入りはクスッと笑いながら気楽に読めるもの。その代表格が東川篤哉作品です。
東川さんと言えば、「謎解きはディナーの後で」が有名ですが、その他にも「鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ」「魔法使いマリィシリーズ」などがあります。
中でも私的お薦めは「烏賊川市シリーズ」!!
舞台となる烏賊川市。のっけからこの地域の説明が始まりますが、ネーミングからしてふざけてるでしょ?
なんて読むか……『いかがわし』ですよ!
謎解きを始めようという物語の舞台が、
このノリがずっと続く、シリーズ第一作が「密室の鍵貸します」です。密室の鍵を貸しちゃったら、密室にならないじゃん!っていうツッコミは正しいと思います。突っ込みどころ満載なのがこのシリーズの魅力です。
タイトルだけでも「密室に向かって撃て!」「完全犯罪に猫は何匹必要か?」「ここに死体を捨てないでください!」「烏賊神家の一族の殺人」などなど。
こんなノリなんです。
このシリーズもTVドラマ化されましたが、小説では三番手である二宮嬢を剛力彩芽で主演に持ってくるゴリ押し感が満載だったので、見ていません。本来の主人公である鵜飼探偵も玉木宏だなんて……。
鵜飼さんを演じられるのは大泉洋しかいないでしょうが!
この鵜飼探偵、普段はすっとぼけた中年で飄々としており、おやじギャグを連発し、無神経で図々しいところもあり、物まねが得意で、やる時はヤル――これって、大泉さんそのものではないですか!東川さんは大泉さんを思い浮かべながらキャラ設定したに違いありません。
大泉さんを初めて見たのは「パパパパPUFFY」。以来、千葉テレビやテレビ埼玉などで「水どう」を何度も見てきたので、全国区になる前から大泉さんのことはよーく知っており――何?「パパパパPUFFY」を知らないーっ?
大泉洋や藤井隆、ユースケ・サンタマリアを全国区にした、あの伝説のユルユル番組を知らないとはっ!?
いかんいかん、つい熱くなってしまいました。大泉さんや「パパパパPUFFY」のことは別の機会に。(←やるんかいっ!)
とにかく、私の中では鵜飼探偵は大泉さんで映像化されています。
でもなぁ。大泉さんは札幌のススキノで探偵やっている(「探偵はBarにいる」)からなぁ。烏賊川市では探偵やってくれないんだろうなぁ。
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