ハルとマリア

act.真里愛


スーパーの陳列台に世界で一番欲しいものがあったのを偶然にも見つけたその幸福な男が、それをレジに持っていき。喜びに弾む心を押さえつけて、会計を済ませようとしたとき。

目の前のコピーペーストのような表情の店員から告げられた言葉が、「この商品はもう他のお客様のものです」と、それだったとき。その男はどんな顔をするのが正解なのだろう。

なぜなのかと店員に問い詰めることや、その場で大人気なく泣きわめくこと、全てが正解のようにも思える。

もし、もしも俺が。その男だったら。そんなにも素晴らしい商品が他の誰かのものであることに地面に足がついたような安心感を生じて、すんなりと納得してしまうのだろう。

ただ、俺の場合は、一番欲しいものは陳列棚に並ぶような陳腐なものではなかった。最初から俺にはそれを手に入れる権利も選択肢も与えられていなかった。

それだけのことだ。欲しいものが手に入らないという現実は、このたとえ話と同じことだった。



春の日差しが入り込む窓側の席というものは、まぶたの上に光をさすようにあてられるという現在の状態は、そのまま目の前に広がっていた世界を、閉じるくらいの影響力を持った平和な暴力行為だ。

教壇の上にたつ中年の教師の発音する英語は子守唄のようにも聞こえて、ますます思うままに目を閉じて、机の上に突っ伏して眠ってしまいたくなる。それではいけないと、視線を窓の外に向ければ、楽しそうに体育の授業を受ける女の子たちがみえる。

そして、その優しい群れに一人。見慣れない青年がいる。

二年生になって落ち着いてきた人間関係の輪の中に、突然現れた青年は城鐘という。噂によると、学校に席はあったけど一年間登校してこなかったとか、パトロンの金持ちの女と一年間旅していて、気まぐれに登校してきたとか。実は、同性愛者だとか。

いろいろ根拠という根のない綺麗な花に似た、人々の目に触れて騒がれるためだけの噂が、彼の周りには咲き誇っていた。

彼はその花を蹴散らすこともなく、むしろ咲いていることすら、知らないのか平気な顔で今も、まじめにラジオ体操なんかしている。女子たちはそんな彼をきにすることもなく、微妙に揃ってない動きで動いている。


「愛〜〜!うちと組も!」


いつのまにか終わった体操の後、サッカーボールを手に取った少女が楽しそうに青年の腕をとり、運動場の真ん中あたりでもう一人の少女を交えて、ボール遊びをはじめる。

もし、あの腕を絡めて嬉しそうに微笑む少女が彼女だったらと。想像して、気分が悪くなる。明日から登校してくる彼女は、季節外れのインフルエンザやら交換留学やらで、しばらくこの少女たちの群れには混ざっていなかった。

最後に見た実物の彼女は、頬を色づかせて楽しそうにキャリーバッグに引きずられながら、旅立っていった。窓にうつる俺は日本人離れした見た目で、なのに、一度もこの国からはでたことがない。

そんな俺に彼女はもうすぐ異国の話をしてくれるのだろう。楽しそうに、誇らしげに。そして、馴染んだクラスに登校してきた時、彼女はどんな顔をするのだろう。少しずつ溶けて馴染み始めた尖のない新顔に、どんなふうに話しかけるのだろう。考えれば考えるほど、気分が悪くなる気がして、眠気など等になくなってしまっているのに、目を閉じた。



「まりあ」


顔をあげると、目の前には見慣れた青年が立っていた。神様が自ら造形したかのような容姿にこの世の争いを全て無視したような穏やかな空気をまとった青年『きら』は、穏やかに、陶器のような肌の中で一点だけ、色づいた唇を緩めて笑う。


「寝てた…」


「ああ、俺も寝ていた。そう気にするな」


春は教室に馴染まない。彼が馴染めるところなど、多分美術館とか人が滅多に立ち寄らない森の中とか、そんなところだけだろう。片目が隠れそうなほど、伸びた前髪を慣れたように扱いながら、春は当たり前のように俺の前の席に腰掛ける。動作の一つ一つがゆっくりと、止まったように感じさせる。


「寝てた…じゃねえよ。少しは悪びれろ」


「まあまあ。そういうな」


春は嬉しそうに笑うと、手に持っていたスマホをいじりはじめる。彫刻のような横顔の男が目の前で、現代の電気機器をいじっている姿はなんともいえない。


「髪の毛の色を変えようと思って…何色がいいだろうか」


「また変えるのか…怒られるぞ」


「ふふ、地毛だといえばいい。せっかくの春だからなあ…春っぽい色にしたいなあ」


流行りに敏感な女子高生のようなことをいって、スマホをいじるその横顔に教室の視線が集まっているのはわかっていた。

ただ、誰も春には声をかけない。かけることができない。なんだか、世界で一番美しい言葉で話しかけないといけない気がして、喉が言葉を発することを拒否してしまうのだ。なんとなくわかる。俺も昔はそうだったから。


「お、キラキラー何してんの?」


「ああ、あきら。今は次の髪の色何にしようかなーっと考えているところだ」


ふつうに話しかけてきて、ふつうにスマホを覗き込んでいるくるのは周防だ。何が面白いのか笑いながら、春のスマホを勝手にとりあげていじっている。


「この色にしなよー」


「水色ってお前…」


「いいじゃーん。もうすぐ永遠ちゃん帰ってくるんだろ?だったらさー二人並んだ時、どっかのキャラみたいなほうがいいだろ」


彼女の好きな色は桜の花びらの色だ。ふわふわとした彼女の髪の毛に桜の花びらが落ちるのを見たのはもう、去年のことだ。


「まあなんでもいいし、この色にする」


春はさらりとそう告げて、画像を保存する。周防は楽しそうにどの美容室に行くのかをきらに問い、また笑う。

明日には彼女が帰ってくる。その時、春はまた彼女の視線を独り占めするのだろう。わかってしまっていることが少し辛かった。




彼女のことをいつも必ず寝る前に思い出して、もう少しだけと夜更かしをしてしまうのは何故だろう。

神崎永遠は俺にとって、朝の日差しと一緒に思い出すような存在ではなく、夜の冷たい空気の中で目を閉じたときに、じんわりとまぶたの裏に残った星のような存在だった。その星を消したくなくて、俺はまた光を見つめるために体をついつい、起こしてしまう。

色々なことを考えたせいなのか、部活で新入生のお試しの入部があって、取り繕ったように部のいいところばかりをアピールしているからだろうか。寮の部屋に帰って、ベッドに飛び込むと、そのままどこかに意識が飛んでいってしまいそうだった。それを頭の中にいた彼女が風船を捕まえるように、掴んで微笑む。

完璧に覚めたわけではない目の前の光景をぼんやりと見つめながら、でも体を起こすことはできなかった。

トントン、と控えめに薄い扉をノックする音がする。男子寮でこんな控えめにノックをする来訪者に心当たりはなかったため、ゆっくりと扉を開けると、城鐘が相変わらず感情の読めない顔で立っていた。


「これ、できたから届けにきた。思ったより時間かかってさ」


渡されたのは俺が渡した時よりも、丁寧に畳まれた演劇部の衣装だった。城鐘は特に反応を示さない俺に対して、どうしていいのかわからないのか、目線をそらしたり俺を見つめたりしている。


「あ、ありがとな。まさか本当にやってくれるとは…」


「他にもほつれてるとことか直しといた。結構古い衣装?」


「だいだい新入生歓迎会のステージでやる演目で着る衣装なんだ。今年は先輩がきてな。来年はおれが着ることになりそ…なれたらなあと思ってな」


城鐘は興味深そうに俺の話に相槌を深く打っている。何を考えているのかわからないが、衣装の話を聞いてキラキラと目を輝かすその姿は、少しこの間とは印象が違う気がした。


「なあ、城鐘」


「ん」


少し癖のある髪の毛が城鐘の瞳にかかる。それを彼は払うことなく、俺の言葉のその続きを待ち望んでいる。俺はその言葉を彼に向けることに少し躊躇して、それでも、一度銃にこめた弾丸をどこかにぶつけるしかなく、城鐘のほうにその照準をあわせる。

そして、その言葉を彼に撃つ。


「もし好きな女の子がもうすでに誰かのものだったらどうする?」



その言葉に城鐘はすぐに反応することはなかった。ただ、俺を見つめていた。そして、静かに視線を逸らす。

それは俺の言葉の意味を俺の表情から探そうとして諦めたような仕草にもみえた。


薄く色づいた唇が息を吸って、ゆっくりとそれを吐く。そして、俺をまた見つめる。


「そばでみてるかな。要はもう彼氏がいたとかだろ?そしたら、うん。そばでみてるかなあ。諦めれそうだったら話は別だけど」


「そんで」


少し、ためらったようにまた城鐘は言葉を選んでいる。俺を見つめて、困ったようにもう一度、酸素を交換する。


「もし奪えそうだったら奪うかも」


城鐘がそう告げた時の顔は、いつもより随分と幼げで、それでいて、悲しげだった。夕暮れの公園で風に揺れるブランコのように悲しげに微笑んでいた。


「真里愛は?」


城鐘の問いに答えるまでのほんの数秒で、俺はどんな顔をしたのだろうか。微笑んでいたのかもしれないし、怒っていたのかもしれない。


「俺も、一年前そう答えを導いてもらったところだ」










「え?じゃあ真里愛はもう転校生くんと仲良しなの?」


驚いたようにもともと硝子玉のように丸い瞳をさらに丸くして、俺をまっすぐに見据える永遠は、先程帰国したばかりだ。帰国したその足でもう授業が終わり、生徒がほとんど残っていない学校にやってきた。そして、いつも通り春が在籍する茶道同好会が陣取る離れにある和室で、実家のようにゴロゴロとくつろいでいる。


「まあな。仲良しといえば仲良しだ。この衣装も直してもらった」


永遠は俺のきている服をキラキラした瞳でうつして、よく似合っているよと何度も賞賛して、子供のようにパチパチと可愛らしい音をたてて拍手をする。

彼女のその一連の動作に俺は、胸の奥がむず痒いこの心地よさを、また夜にきっと思い出すことになるのだろうと予感する。


「にしても真里愛、かっこいいねえ〜なんだかほんとうの王子様みたい!」


「そ、そうか!まあ、王子衣装だしな」


畳の上で正座をして俺をまっすぐに見つめる永遠の横に腰を下ろすと、その距離の近さにたじろぎそうになるが、引き下がりそうになる自分の背中を自分で押して、近い距離のまま彼女の話に相槌を打つ。

肩まで伸びた少しゆるく曲線を描く黒髪の奥に、血色のいい肌色が広がっている。瞳のなかのアメジストは夜と夕暮れが混ざった色をより強くして、思い出の風景が広がっているのだろう、いつもよりも強く楽しそうに爛々と輝く。いつも化粧で重たそうだったまつげは今日は軽やかで、彼女の頬に影を作る。

想像したよりも生き生きとした彼女の姿を間近でみて、頬に熱を集める。それから、ゆっくりと呼吸をする。わかりやすく、見惚れてしまっている俺に永遠は気づくことはない。



「それで春は美容院に行っちゃったの?」


「ん?ああ、本当は一昨日いくはずだったらしい」


永遠の瞳はいつのまにか少し細められていて、瞼の重みを懸命に支えているようだった。眠たいのだろう。彼女の空気が爛々とした輝きから、徐々に柔らかく無防備な空気へと変わっていく。


「…着替えてくるよ。流石に本番前に汚したらダメだからな」


「そっかあ。わざわざ私のために着てくれてありがとうね」


永遠が微笑む。それは柔らかく、線を描いている。この笑顔はきっと誰にも影を落とすことのないだろう。そういう俺の好きな彼女の笑顔だ。


「いや、ただの自己満だよ」





俺が神崎永遠のことを好きになった時、もうすでに永遠は当たり前のように春に寄り添っていた。

春は一人だと、誰からも話しかけられない眺められるだけの芸術品だ。

でも、彼女がそばにいると彼は人間になる。命が宿ったように活動している春は、永遠のとなりにいると、この平凡な世界に不思議と馴染んでいた。

永遠といる時以外、春という青年はいつも一人でそこにいた。誰かに飾られている貴重品のような彼に、永遠以外は誰も触れることができなかった。

けど、俺はいつも誰かに注目を浴びている春ではなく、その横で柔らかく楽しそうに笑う永遠のことばかり見ていた。でも、永遠は俺のことなど見ることはなかった。


昨日城鐘が直してくれたボタンを外すと、急に現実世界に引き戻されたような気がする。きらびやかな衣装をきた外人の男は、もうそこにはいなくて、いるのはここにうまく馴染めていないような外人の制服姿の男だ。

俺というちょっとした日常生活から外れたような、普通の生活を示す背景としては、不良品な男は、春という芸術品のとなりにいるのに少しは、具合が良かった。

去年の四月、永遠のそばにいた春を同じクラスにみつけて、話しかけた時。春は驚いたように笑った。


「俺に話しかけてくる人がいるとは」


そう春が告げたのは、下校途中のコンビニだった。春は唐揚げを食べていて、俺はその横でもっとジャンクなものにかぶりついていたような気がする。

そして、少しためらったように春が笑う。その笑みは、花の散り際のようで目が離せなかった。


「永遠は別に俺の恋人ではないよ」


それは自分自身に言い聞かせるような言葉だった。俺はその時、春は全て知っているのだと思った。




和室に戻った時、想像通り永遠は眠ってしまっていた。規則正しい呼吸に合わせて上下する柔らかな曲線は、ひどく目に焼き付いてしまう。


「永遠?」


呼びかけた俺の声は自分が思うより優しくて、それから気持ちが悪かった。永遠のくちびるは健康的に色づいていて、そっと伸ばした指先で触れると、弱い反発をしてそれから沈んでいく。俺の触れたところは、少し色が濃くなっていって、それは俺が塗り替えたようで少し、少しだけ。


「永遠…起きて」


規則正しい呼吸音が聞こえる。彼女の頬は幸せそうに色づいている。永遠に覆いかぶさる俺は、王子様の格好をしていない。ただの制服姿の高校生だ。

彼女の心臓の音と、俺の心臓の音が交わってそれから、めまいがしそうなほど甘い匂いがする。


「真里愛」


それはどこから聞こえたのかもわからないほど、小さな声だった。でも、その声の主がいることを俺に思い知らせるには、十分な音量だった。

和室の入り口にたつ春は、特に何の考えもないように平然と立っていた。そして、永遠に重なる俺を見下ろして、薄く微笑む。


「何だ…発情したのか」


「っ…!」


永遠から距離を取ろうとした時、春は逆に永遠を挟んで俺との距離を詰める。その顔は特に俺を責めてもいなければ、この状況に驚くことも無いような表情だった。

春のはずなのに空気が冷たくて、下手に動くと肌が傷ついてしまいそうだった。


「疲れたんだな…まあ、長旅だし仕方がないか」


当たり前のように永遠を抱き寄せて、春は微笑む。自分の腕の中にあるのが当然なのだというように、そこに永遠を閉じ込めている。


「は、春…」


「奪いたいか?」


春の表情は読めない。長い前髪のせい、ではなく、何か違うものに隠されて読めない。ただきっと、永遠を見つめるその瞳に俺と同じ熱が灯っていることだけは、それだけはわかった。


「俺は知っての通り、友達というものがいなくてな…話せるのは永遠と、一部の人だけだ。それが、真里愛が話しかけてくれてからは不思議とみんなが構ってくれるようになった」


「は、春?」


「でもこれはまだお前にはあげられない」


初めて目があう。春の眼には予想よりも怖い顔の俺がうつっていて、春はそれを呆れたように見つめている気がした。

俺の浅ましい考えなんて、この目の前の美しい青年にはわかっているのだろう。それはこの一瞬の視線のやりとりだけで、充分にわかってしまった。


「お前が俺のそばにいる目的なんて俺には最初からお見通しだ」


春は微笑む。それは見惚れてしまうほどに可憐に。永遠のそばにいたい俺と、高校生活での止まり木が欲しかった春。その交差地点にこの関係があったことを、彼は俺が思った通りあっさりと理解している。でも、いったい、いつから、どこから知っていたのだろう。この打算だらけの友情を、彼はどこまで見抜いて、受け入れていたのだろう。

そしてその腕の中に収められた少女と彼の関係に名をつけるとしたら、それは何なのだろう。俺がそこを奪うことはできるのだろうか。



人は思ったよりもずっとずる賢い。そして、俺たちはその考えの中でどうしていいのかわからないまま、悶えることしかできない。

そのことをきっと、彼女は知っていたのだろう。




「外人さんって永遠のこと好きなの?」


いつも通り演劇部の発声練習が行われている二階の廊下から、連れ添って楽しそうに歩く二人を見ていた時だった。

偶然通りかかったのか、その少女は長い髪の毛を廊下から入ってくる風に無防備に散らせて、俺を見つめている。


「あの子以外にやるんだ」


「あんた…」


その少女は俺を見下したように微笑んで、それから連れ添って歩く二人をみてまた笑う。


「あの二人って、赤い糸で結ばれてもいないくせに、自分たちからぐちゃぐちゃに絡み合ったって感じ」


「どこからどうみてもお似合いだろ…」


女はまた楽しそうに笑う。彼女は窓から入る桜の花びらを邪魔そうに掴んで、それをためらいなく握りつぶす。


「欲しいものが最初から誰かのものだったら、外人さんはほかに手に入れる方法も探さずに、ここでみてるのね」


「…何が言いたいんだ」


「私だったら奪えそうだったら奪っちゃうかも」


それだけ告げて、彼女は去っていく。軽やかな足取りで、俺から離れていく。

彼女が告げた言葉は最低で、最悪な考えだった。

でも、それでもたしかに俺の背中を押した。俺はその次の日、春に話しかけ、永遠と自分をつなぐ細い糸を手に入れる。

そして、また同じ季節に現れた来訪者は、灰村と同じ最低の結論を俺に告げる。

俺は久し振りにきいたその答えと、それを聞いてどこか背中を押されてしまった自分に、心の中で苦笑いして、今日も変わらず永遠のとなりにいる春を自分に置き換えて、永遠の隣で笑う自分を想像するのだった。

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