第5話 父の実力

まずは前衛にいる父のガッシュが向かってくる。

この世界には二つの剣の流派があり、一つ目は直神流といい、速さと重さを重視した流派で二つ目の流派は鏡神琉といい相手の攻撃を受け流しカウンターを狙う流派である。剣士には下から初級、中級、上級、王級、帝級、神級となっていてそれぞれの流派のトップの神級は一人ずつしかおらず、トップの二人はそれぞれ、直神、鏡神と名乗っている。

父は帝級の直神流だ。生半可のスピードでは通じない。なら父がスピードに乗る前のもう行動を停止できない瞬間を狙えばいい父が最速の攻撃を繰り出すーーーっ今だ!!完璧な狙いだったが背筋に悪寒が走り咄嗟に横に飛ぶと今までいた場所に地面から土の槍が飛び出てきた。母さんの『土槍』だ。やはり油断できない。息付く暇もなく父さんからの乱撃がくる。袈裟懸け、横薙ぎ、突き、全てが一撃必殺の威力を持ち、2秒にも満たない時間で10発近くの攻撃をしてくる。。だが父から直神流の技を教えてもらうと共に独学で鏡神流の実力を帝級まで伸ばし、直神流の実力を神級近くまでにした俺の敵ではない。全てを受け流し時々母から飛んでくる魔術を片手で相殺し父にカウンターを決めると父はたたらを踏んだ。が、口角を上げ「こっから本番だ!」と叫んだ。

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